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作者お気に入り作品集

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500~1500文字程度の掌編小説がほとんどですが、すでに150以上投稿しているので、とくに「読んでいただきたいな~」と思っているオススメ作品だけを集めました。随時増やしていきま…
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#超短編小説

SS【あさぱん】

お題「あんぱん」※イベントではなく個人的に立てたお題です 【あさぱん】 朝ごはんはあんぱ…

ikue.m
10か月前
82

掌編小説【あめふらし】

お題「異常気象」 ※イベントではなく個人的に立てたお題です。 ※知る人ぞ知る『タカシとおじ…

ikue.m
10か月前
93

掌編小説【埋める】#シロクマ文芸部

お題「月の耳」 【埋める】(1618文字) 「月の耳を埋めろ」 それだけを書き遺して祖父は逝っ…

ikue.m
1年前
88

掌編小説【繰り返し】

お題「本心」 【繰り返し】 よろしいんですの? あたくし、毎日同じことを繰り返しているだ…

ikue.m
1年前
62

掌編小説【かろやか】

お題「係(かかり)」 【かろやか】 今夜はひとりだからなにを食べようか。 お昼は恋人とフル…

ikue.m
1年前
82

掌編小説【考えなし】

お題「玉手箱」 【考えなし】 僕は浜辺を歩いていた。 僕の心には大量の悩み事があった。家…

ikue.m
1年前
62

掌編小説【空っぽ】

お題「枕」 【空っぽ】 「永遠に今の住処を離れることになったとして、鞄ひとつに入る分しか持って出られないとしたら何を持って行く?」 男の学生時代、他愛のないおしゃべりの途中でそんな話になった時、金だスマホだと答える友人達の中でただ一人、こう答えた奴がいた。 「俺は、枕だな」 当然、皆に大笑いされた。枕なんて、それひとつで鞄パンパンになるじゃねーか。それでもあいつは大真面目に、いや絶対に枕だと言い張った。金にスマホだと?くだらねーな。お前らは何もわかっちゃいない。あいつ

掌編小説【キュウリとお日様】

お題「河童の子」 【キュウリとお日様】 人間社会に流行り病がまん延している間、河童たちの…

ikue.m
1年前
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掌編小説【さえすれば】

お題「桜」 【さえすれば】 「随分、剪定されちゃってますね。桜がスカスカ」 「ほんとだな…

ikue.m
1年前
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掌編小説【出逢い】

お題「座敷童」 【出逢い】 わたしはいつからこの家に住んでいるのかわからない。 でもずっ…

ikue.m
1年前
76

掌編小説【あたりまえ】

お題「縁の下の力持ち」 【あたりまえ】 引っ越してきた家の縁の下をのぞいたら、ちいさな人…

ikue.m
1年前
73

掌編小説【春が来た】

お題「小倉トースト」 【春が来た】 ※これは掌編小説【雛祭り】の、その後のお話ですが、こ…

ikue.m
1年前
109

掌編小説【雛祭り】

お題「桜餅」 【雛祭り】 「この桜餅、関東風やん」 「たまにはええかなー、って。デパート…

ikue.m
1年前
104

掌編小説【ふたりの願い】

お題「お城」 【ふたりの願い】 「ねぇ、おにいちゃん、いつまでここにいるの」 「おにいちゃんじゃない、殿と呼べ」 「との」 「…敵が、われらの願いをきくまでだ」 「おなかすいたよ」 「武士は腹がへったなんて言わないんだぞ」 「そうなの?」 「そうさ。武士は食わねど高楊枝、って知ってるか」 「なにそれ」 「武士は、腹がへっても腹いっぱいみたいなフリしてるんだ」 「…へんなの」 「そんなことより、トウキチロウ、城壁が傾いてるぞ」 ダンボール箱に立てかけたマットレスがゆらゆらし