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社会はなぜ子どもを望むのか?

23歳で結婚して、3人子どもが欲しい

私が小学生の時、プロフィール帳を書くのが流行っていた。
電話帳のように名前と電話番号だけではなくて、性格や趣味、将来について、自分にまつわるいろんなことをお互いに書いて交換していた。

プロフィール帳には大体決まってこんな質問があった。
「何歳で結婚したい?」「子どもは何人欲しい?」

当時の私は何の迷いもなく、23歳で結婚し、3人子どもが欲しいと書いていた。
おそらく大学には行くだろうけど、その後結婚して子どもを産むんだろうなと当時は思っていて、自分なりに計算して23歳にしたと記憶している。

30代を目の前にして

今30代を目の前にして、結婚や出産に対する選択肢は少しずつ変わってきた。
子どもを持たないという選択肢を取る人が周りにいたり、子どもを望んでいてもなかなか産まれない人がいたり、自分が当たり前だと思っていた結婚や出産観は必ずしも当たり前ではないのだと最近になってようやくわかってきた。

しかし、このような気づきを持ってしてもなお、私自身子どもを自分で産みたいと思っていることに気づいた。そして、自分はなぜ子どもを産みたいのか今まで何となくでしか考えていなかったことに気がついた。

そこで、私はこの要因について研究をすることにした。

社会はなぜ子どもを望むのか?

「社会はなぜ子どもを望むのか?」これが私の研究テーマである。
社会という言葉が適切かどうかは検討中だが、次の意味を込めて「社会」という言葉を使っている。

このテーマを考えるにあたって、人間の視点、国や地域の視点、経済・環境・社会システムの視点など、複雑な観点が絡み合う。

人間の視点では、生物学的本能から子どもを望むのではないか?
国や地域の視点では、社会の存続のためには将来世代が必要だからではないか?子どもたちが社会を活発にするのではないか?

さまざまな理由が考えられる。
研究を進めながら「社会」という言葉づかいは検討していくが、今はテーマの複雑性という意味を込めてこの言葉を使って研究している。

また、主語の複雑性だけでなく、学術的な観点も様々である。
哲学(出生主義、反出生主義)、社会学、家族学、フェミニズム、医学、生物学など今考えられるだけでも多岐に亘るテーマである。

この研究テーマを通して、これらの学術的観点をつなぎ合わせていくことにも挑戦していきたい。

2024年1月の論文提出に向けて、noteに記録をしていく。
noteを通して、いろいろな人の考えを聞いたり、考えるきっかけになることを願って。

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