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視覚優位?聴覚優位?それぞれの効率的な学習方法

「視覚優位」「聴覚優位」という言葉を聞いたことはありますか?

人間には様々な認知能力があるのですが、その中でも視覚と聴覚の優位性は発達の凸凹があるとどちらかに偏っていることが多いです。

発達障害の学習支援をしていると、それが顕著に表れる場面がしばしばあります。ちなみにASDの娘は視覚優位です。

どちらかを知ることによって効率的な学習ができたり、子どもたちの学習支援に活かせますし、もちろん大人になっても有効なものなので、ぜひ取り入れてみましょう。

どちらのタイプ?それとも両方?

視覚優位:目で見たものを覚える、理解する方が得意。

グラフや画像など視覚情報として捉えることが得意です。

塗り絵、イラストが得意だったり、ブロック遊びが好きだったり、見本がないのに工作遊びができたりします。

目から入力した空間・形などの視覚情報を処理する力が強く、例えば人の名前は覚えづらいけれど顔は覚えやすいタイプです。

(このタイプが苦手なこと)

・文字だけの文章題が苦手→絵や動画の方が理解しやすい

・漢字を似た字や、偏と旁が逆になるなど、似ている文字に間違えて書いてしまう
→「少」を書こうとして「小」、「路」の「足」と「各」を逆に書くなど

・場面は思い出せるけど、細かい会話の内容が思い出せない
→次の日の持ち物など、口頭で伝えられても記憶に残りにくい

などの視覚情報に頼れない場面で苦手さが出てきます。


聴覚優位:耳で聞いたものを覚える、理解する方が得意。

音声・リズムなど言語や音を情報として捉えることが得意です。

音楽好き、英語のリスニングが得意、読書好きなど。でも文字を書くのは苦手だったりします。

耳から入力した音・言語などの聴覚情報を処理する力が強く、学校では先生が口頭で指示を出すことが多いので、困り感は少ない。

(このタイプが苦手なこと)

・音楽を聴きながら勉強することができない
→音を拾いすぎてしまい、勉強に集中できない

・読みが同じ漢字と間違える(「超」と書きたいのに「朝」など)

・うるさい場所だと集中できない。音に反応してしまう。

などの聴覚情報に頼れない場面で苦手さが出てきます。

じゃあ実際の学習支援ではどうしたらいいの?

視覚優位:イメージから学習できるよう動画(youtubeなど)やイラストなどを活用する。漢字学習であれば目で見て覚える、もしくはひたすら書いて目で見て覚える。算数であればイラストで四則計算を理解する。読書おすすめ。

聴覚優位:言語から学習する。漢字学習であれば「くノ一で女!」というように漢字を分解して言葉やリズムで覚える。算数であれば解説を音声にする、説明を絵ではなく声掛けで補足してあげる。ラジオ・オーディオブックおすすめ。

ご家庭でも取り入れられるものですので、ぜひぜひご活用ください。


【まとめ】

聴覚優位のお子さんに視覚支援をしてもなかなか入りませんし、視覚優位のお子さんに聴覚支援をしても成果は出にくいです。

なので、ぜひ目の前にいるお子さまがどちらのタイプなのか観察の上、効果的な支援をしていただければと思います。

また、今後私が普段どのようにして発達に課題がある子どもたちに学習支援しているのか、自分の娘に対して行っている方法などを記事にしていく予定なので、チョコチョコ覗いていただけると嬉しいです。

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