『リスク』を科学する | 運命の別れ道、その先にあるモノ
こんにちは。ネタを考えるキッカケっていつも記憶を紐解く事から始める気がします。歳を取った証拠ですね。笑
これも10年以上前の話です。笑 大学で受講した一般教養で『リスクを科学する』という授業がありました。
リスクを科学する
突然ですが、皆さんは『リスク』という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
リスクは『忌むべきモノ』『ネガティブな出来事が起こる可能性』と言ったところでしょうか。やっぱり、リスクは回避すべきという意見が大半なのかもしれません。少なくとも私はそうでした。
《Wikipediaより引用》
リスク (英: risk)は、OXFORD現代英英辞典によると、"the probability of something bad happening at some time in the future(将来のいずれかの時において何か悪い事象が起こる可能性)" とされている。
はじめに
冒頭紹介した講義では、毎週様々な分野から専門家を講師としてお招きし、リスクについて語ってもらうという形式でした。
そこで学んだ視点がこちらです。当時の私にとっては衝撃的なコンセプトでした。
リスクを避けるという考え方ではなく、
どのリスクを許容できるかという視点が大切
これだけ書くと、何のこっちゃサッパリですね。
『リスク』という言葉自体、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、このnoteでは私の自戒の念をこの言葉に乗せてご紹介したいと思います。
少しややこしい内容になるかもしれませんが、暫しお付き合い頂ければと思います。
『もっと戦略的になれ』
早速ちょっと脱線します。笑
アドバイスの価値に関するnoteで以前紹介したかと思いますが、30歳くらいの頃、上司から熱血指導を受けていました。
『お前は考えてない。もっと戦略的になれ』
当時、『戦略的』という言葉がよく理解できず混乱した覚えがあります。
書籍に答えを求めたり、ビジネスセミナーに出ていろいろ考えたりと試行錯誤した結果、以下の解釈にたどり着きました。
※ あくまでも私の視点です。間違ってたらすいません
戦略とは、
目標を達成するために
限りあるリソース(ヒト・モノ・カネ・時間)を
最も効果的に分配すること
『限りある』というワードがミソです。全てにおいて100点は目指しません。
テスト勉強の場合は、どの科目の点数を捨てるかという観点=戦略ということになります。笑 勿論、目標達成のためにという条件付きですが。
《まとめ》
目標のために最低限やるべきことは何か
リスクを許容する覚悟はあるか
皆さんの職場では働き方改革ってどのくらい浸透しているでしょうか。
これは私の偏見かもしれませんが、一部の管理職は『業務効率化』を魔法のワードとして多用している印象を持っています。笑
しかし、現実はそんなに甘くないはずです。効率化にも限界があります。
働き方改革では、『時短』と『業務の完成度』がトレードオフの関係となるかと思います。
つまり、『時短』を優先すると『業務の完成度』が下がる懸念が発生します。逆も然りです。
この場合、『業務の完成度』が下がる事に付随する『リスク』は避けられません。クレーム件数が増えるなど、何かネガティブな出来事が起こるか可能性が生じます。
『リスクを許容』とは『嫌な事が起こる可能性を許容する』ことです。まぁそのままですね。笑 働き方改革を例にとると、以下が重要な視点となるかと思います。
働き方改革を達成するという目標に対して
・どの業務で完成度を妥協するか
・その結果どんな嫌な事が起こる可能性があるか
(=どんなリスクがあるか)
・そのリスクを許容できるか
大事故を防ぐためには、『許容できるリスク』について良く考える必要があると感じています。
痛みを伴う改革ですね。笑
《まとめ》
許容できるリスクの議論は目標達成に不可欠
相手のリスクの許容度は、覚悟の試金石
業務上、コスト削減に関する相談をよく受ける機会があります。この場合、コストと品質はトレードオフの関係です。
私自身、基本的にどんな相談も引き受けて回答するよう心がけています。その際は、先方のやりたい事が『達成不可能』とは言わないようにします。その代わりに次の視点を伝えるように心がけています。
『アナタのやりたい事はこの条件で達成可能です。ただしこんなリスクがあります。アナタにはこのリスクを許容できますか?』
要は何を捨てるかが聞きたいんです。こうやって書くと面倒臭いヤツですね。笑
《まとめ》
リスクを許容する覚悟がある人と仕事したい
さいごに
このnoteのまとめです。
・目標のために最低限やるべき事は何か
・許容できるリスクの議論は目標達成に不可欠
・リスクを許容する覚悟がある人と仕事したい
こうやって書き出すと冷たい感じがしますね。これも安全運転で仕事を進めるためです。笑 大事故を未然に防ぐために、冷たいヒトになるリスクも許容する必要があるのかもしれません。それではまた。
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