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フィルムカメラの価値

カメラの修理費用について悩んでいる。


といっても古いポラロイドカメラを直そうっていうんだから故障ばかりが目立つのも無理はないのだけどなやましいところなので、ま、考えるいい機会だなと思ったのだ。

実のところまだ修理してくださいとお願いはしていなくて、保留状況にはあるのだけど、見積もりだけには出していて未だにどうしようか悩んでいるところである。



内容はさておき、修理費用がちょっと高くて直す価値があるのかどうかとかんがえまくっている最中だという話だ。


人にもよるが僕はポラロイドカメラに関してちょっとは希少性が高いと思っていて直してもいいかなぁなんて考えているのだが、どうだろうか。

それを考えるに際して、僕がよく考える材料にしているのが、「今後どれくらいそれを使うのか」という点を考えてみている。

こういう点を論点として考えるとなかなかモノに関しての自分の執着度合いが垣間見えてきて面白い。


それを考えるとして、「どれくらいつかうのか」という点と「使った際の費用」を計算してみると考えやすくなる。

たとえば服なんかだと、使う費用などはかからないとしても使う頻度なんかはちょっとくらいは計算できて、冬服なんかだと年間の使う頻度なども限られてくるので、大体の“使う回数”がわかるかもしれない。(だいたいだけどね)


女性なんかは冬服でもたくさん持っている人がいてジャンパーを羽織るのかコートを羽織るのか、ダウンコートを着るかセーターを着るかとかたくさん持っていると着る回数が少なくて大体の回数が計算しやすそうである。

そう考えると毎年毎年新しいアウターを買うよって人はかなりもったいない買い方をしていることに気づく場合もある。


単純に計算してだ、上記の4種類くらいのアウターを持っているとして、冬が4ヶ月あるとしよう。それぞれを毎日毎日順番にかえっこして着たとする。
そしたら1着につき30回程着たことになるだろうか。
1着のアウターが30000円だとして(すごく安い場合だってあるだろうけど)、1日あたり1000円の計算だ。ずいぶん贅沢な使い方をしているな。

稼いでいる人に関してはそんなのは別にいいのかもしれないけど…。



そうやって1日あたりの費用だったりを計算していくと、それを使う場合の費用や、消費する際の額が見えてくる。もちろん使わない場合は費用はかからない。
ここで考えるのはカメラのことだから、直してもなお使えば使うほど費用がかかってしまうのである。
ポラロイドカメラなんて、使えば使うだけ写真が自動的に現像されるので、目に見えてどんどん消費することになる。

ポラロイドカメラのフィルムはカートリッジタイプになっていて、現在だと8枚入りのフィルムでおおよそ3000円前後する。

え?めっちゃ高いって?
そうなのよ。高いのよ。

それと比較するのにデジカメで考えていると仕方ない。
今やデジカメなんてケータイに高性能のカメラが付いているので、デジカメで考えるともはやフィルムカメラなんて費用がかかってしまうだけのただのゴミに成り下がってしまうからだ。(そんなこともないんだけどさ)


ポラロイドカメラの価値を考えるのには同じフィルムタイプのカメラで考えると、その価値がわかってくる。

フィルムカメラはじゃあどれくらい費用がかかってしまうのかというと…。
1本のフィルムは安くてだいたい300円ほどだ。それで36枚撮れる。
え、安いじゃん。  と思うでしょ。
ポラロイドのフィルムと比べるとざっと10分の1である。そうなの、フィルムだけを見るとね。

しかしおもしろいのはここからでね、フィルムというのは現像しなくてはいけない。現像には約1000円ほどかかる。現像というのはネガを作るという作業で現像だけすると写真にはならなくて、写真にするには印刷(?)する必要があるのだ。
それらの費用に関して詳しく計算しているサイトがあったのでこちらをご覧いただくとわかりやすいかと思う。

https://share-photography.com/filmcamera-money/


そう考えるとポラロイドのフィルムは撮影してすぐに見られる利点があり、普通のフィルムカメラは撮った写真を実際に印刷して作品として見られるまでには最低でも2500円程かかってしまうのと、お店に行って現像してもらうという手間がかかってしまうのだ。
こんな感じで考えるとポラロイドの方が安価な気もしてきた。見られるまでに時間と手間がかからないのはいいところではあるが、その代わりに1枚ずつが貴重なものになってくる。


上記のサイトに有るように、これからこの趣味を維持しようと思うと莫大なお金がかかってしまうというのが悩むところではある。


つまり、何が言いたいのかっていうと、カメラを直すというのはカメラそのものの価値を維持するお金に過ぎなくて、そのカメラを活かそうかと思うとお金がかかってしまうよって話なのである。



車と同じかな。
維持費もかかるし、修理費もかかるし、使うのも費用がかかってしまう。

コストがかかってしまう趣味とはこういう考え方をすると…なんとも気持ちが萎えてしまうものである。


ただ、写真って「ケータイで幾らでも撮れるじゃん」って人はなかなかやっていくのに難しい趣味なのかなって思う。
そことはバッサリと区別したほうがいい。

ケータイのカメラは思い出を撮るもの。
カメラという機械は作品を撮るもの。

こうやって「これは芸術だ」と思ってやってみるとおもしろいのかな。

なんていうカメラ費用の話でした。











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