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チャレンジバナナ

忘年会続きであっちで呑みこっちで呑みと大忙しのひともいれば、仕事納めやお掃除、おせち料理の買い出し、親戚へ渡すちょっとした“つまらないもの”を何にするかと大慌て。何がそんなに嬉しくてそうしているのかなぁ?年が明けるのって、そんなに嬉しいと思った事はないけど、なんでだろ。

ところで、今年の目標はみんな達成できたんだろうか?

僕はできた。というか、まだやり遂げてはいないのだが、確実にやり遂げられる予定ではある。
何をすればいいかって数をこなせればいい目標だから、簡単っちゃ簡単なのだ。
何かって?


1年間にバナナを1000本食べること。


なのだ。
おかげさまで、残り1本となった。現在999本食べたところ。
それを達成したからって、何ってワケでもなければ、健康的にも何かが起こるとかいうワケでもない。ただただ単純に“バナナをたくさん食べよう”と考えてやりはじめたことだ。

「置き換えダイエット」はご存知だろうか?そう、普段の食事を何かカロリーの低いものへと置き換えて痩せてしまおうという作戦のダイエットだ。そこからヒントを得た、というか、それをバナナでやろうと考えたのだった。
普段の食事をバナナに置き換えてダイエットするのは、まぁまぁポピュラーな事だ。(その場合は1回の食事に対して1〜2本がちょうどいいかな。)
僕は、小さい頃からバナナをたくさん食べていた。叱られる程。だから、バナナに食事を置き換えたら、わりと簡単に痩せられるんじゃないかと思ったが、ふと、また違うことを考えついたのだった。

1年間に食事をバナナに置き換えて食べ続けると、一体どれほどの量を食べるんだろう?

そう考えてしまい、数えてみようと考えたのだ。
だけど、そういう事ってだいたい飽きて辞めてしまうのがオチだなと、なぜか前向きになれず、“辞めてしまうくらいなら続けられる方法で楽しくやればいい”と思って、考えついた事をいきなり方向転換したのがはじまりだった。

どうせなら目標を持って、ある特定の数を目指して食べよう。

「そうだ、そうしよう。」
そうしたら、置き換えダイエットも成功するだろう。
安易に考えたくだらないことを今年は成し遂げるワケだけど、何が面白いかっていうと。

それに反応するひと達は、予想以上に多い事だった。

職場の仲間や友達、友達の友達までもが、面白がって聞いてくるし、くだらない考えだと思っているんだろうけど、そうならそうで笑って興味を持ってくれるのだ。
僕はそれに“価値”を見いだした。

やろうかどうか悩んでグジグジしていると何も起こらないけど、「やるんだよ」「やっているんだよ」と決めて、それを実行している姿を、誰もが面白がって寄って来る。もしくは話を聞きたがる。
もっと言えば、影響を受けて「自分も何かをやりたい」と言い出す。
そこが面白かった。
1000本バナナチャレンジをして、そこがいちばん面白かった事である。

痩せたかどうかって言うとハッキリ言って、抜群に太った!が、しかし。やりはじめたことの結果が、本来望んでいた結果を生み出さないとしても、それが無駄だったとは決してない。むしろ僕は新たに、求めていた結果よりも大切で面白い価値を見いだしたワケだから、収穫はかなり大きい。

チャレンジをしよう、これからの僕は。

※1000本目は大学生達とみんなで食べた

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