見出し画像

海でテンションが上がる人生

「海に行かない?」

そんな同期のグループLINEに大いに動揺し、荷物番として参加しようと決意する25歳の夏。最後に海に浸かったのは18歳の頃。ブランクが凄すぎて慌てた私は、主催の子に入らないとダメかを聞いていた。結果、足ぐらいなら付けようかと思い、今は使ってないジム用のスイムパンツのみ履いて行こうとしている。色気もクソもない。

新しい水着を買う子もいるらしくて、意気込みのギャップがすごいだろう。しかし、これが私なのだ。ホクロが増えやすいので日焼けもしたくなければ、海に入った後の脱力感が仕事に響きそうと考えるだけでズッシリ。汗っかきだから夏は外が得意ではない。体が貧相なので露出もしたくない。海か山か家かと聞かれれば、家が1番で海は苦肉の策である。



海に何故こんなにビビり散らしているのかは、私もわからない。きっと最後に海に入った18歳の時も、対して今と変わらない海への気持ちだったように思う。数人で海に行くかどうかを決めるときに、大多数が海に行きたい方向に固まるのが不思議で仕方ない。

みんな本当に行きたいのかな。

こんなことを考えてる時点で性格が悪い。行きたいから日取りを話し合い、ワクワクして水着を買っているんじゃないか。ワクワクのスイッチは人それぞれだから、私がどうこう言えるものではない。みんなには会いたいし、海も見たいので行くことにはしている。


海が苦手な世の20代女子は、どうやって海を満喫する人たちと生きているんだろうか。私は必要最低限のものだけを持って、彼女たちに流されてみようと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?