思索メモ #4
自分のしたいことを仕事にしているはずなのに、いつの間にか、それに追われて苦しい思いをしている。多くの人にそんな経験があるんじゃないかと思う。
やりたくてやっていること。デザイン、ライティング、音楽制作、アート、コミュニティ運営、経営。好きなことをしていればストレスも少ないし、いくらでも走れる。
しかし突如、好きでしているはずのことに追われているような息苦しさを感じてしまうことがある。
それは自分が惰性に陥っていることを教えてくれるアラートだ。
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最初は気持ちよく走れたのに、どこかで突然、走っても走っても息が切れるばかりで、体力も落ちてきて、ついには止まりたくなる。それは、いつの間にか、その道で自分を高めることを忘れてしまった結果なのだと思う。
新しいことを始めたり、居場所を変えたりしてみると見える景色が変わる。だけど、居場所を変えただけで満足しては、現実は何も変わらない。
目で先を見て、風向きを感じて、手でオールを漕がなければ舟は進まない。それを忘れているのにも気づかず、見える景色だけは変わっていくものだから「これでよし」と思い込んでしまう。
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「環境の変化=成長」じゃない。
目的なき生は漂うに等しい。
ただ景色の移ろいをのうのうと楽しんで安住している状況に、自分ではなかなか気づけない。そんな自分に気づくために、人生ゲームの駒を上から見下ろすように、ときどき自分を俯瞰する。
虫の目で見ていた自分は、鳥の目で見るとあまりにも怠惰で、同じことをくり返し、遅々として成長していない場合が多々ある。俯瞰するといろいろなことに気づける。
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自分を俯瞰するためには「書く」のが良い。
●今の自分の目的は何か?
●今の自分はどこにいるのか?
●今の自分には何が必要なのか?
書き出すことで思考が進む。ボーっと考えるよりも、自分で自分に嘘をつかず、本音と向き合える気がする。
ときどき、“今”の自分を点検して、目指す場所を明確に見据える。そしてまた必死に舟を漕ぐ。
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