【令和の新常識】『つみたてNISA』で運用するべき最強の10本を大公開【初心者向け】
2019年は老後資産2000万円問題が大きな話題になりましたよね。この影響でつみたてNISAやiDeCoの存在を知った人も多いはず。
今回は前者の「つみたてNISA」に絞って、今から始めるなら選ぶべきファンドを厳選してご紹介します。僕が2年運用して見えてきたことも合わせて書きました。
過去に書いた記事も合わせてご覧あれ。
つみたてNISAで選ぶべき商品はこれだ!
結論として、僕が推奨するのは以下のファンドのいずれかです。
・【米国株投資】
・【日本以外の先進国株投資】
・【全世界型投資】
・【資産均等投資】
この4タイプから好みなのを1つ選択、または組み合わせて運用すると良いでしょう。
いずれもインデックスファンドと呼ばれる、低コストが売りのものばかりです。長期投資に最適と話題のファンドです。
【米国株投資】
・eMAXISSlim米国株式(S&P500) (時価総額の高い米国企業500社)
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(時価総額の高い米国企業500社)
・楽天・全米株式インデックス・ファンド(米国の大企業〜小企業までの約3000社)
・iFree NYダウ・インデックス(ダウ工業平均の30社)
【日本以外の先進国株投資】
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・eMAXISSlim先進国株式インデックス(日本を除く先進国)
【全世界株投資】
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド
・eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)
【資産均等投資】
・eMAXISSlimバランス(8資産均等型)
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)
上記の中で特に強く推奨しているのが米国株のみに投資するものです。運用費用と期待リターンを考慮すると、米国株に集中するほうが良いとおもいます。
米国株を推奨する理由は?
なぜ米国株投資のインデックスファンドを推奨するのか。
第1に現在世界の企業の時価総額TOP100のうち米国企業が半数以上を占めていることが挙げられます。
AmazonやGoogle、AppleなどIT業界の巨匠はもちろんのこと、マクドナルドやVisa、P&G、コカ・コーラ、ウォルト・ディズニーなど伝統的な企業も健在です。
第2に時価総額以外にも売上高や純利益も過去最高を記録するなど他国の企業を圧倒していることも挙げられます。
実際に大企業500社の株価指数を表すS&P500は2019年12月時点でも過去最高を記録し続けています。この傾向は今後も上昇と下降を繰り返しながらしばらく続くと考えられます。
第3に暴落後の立て直しが他国の企業より圧倒的に早いからです。
過去の大暴落時(世界恐慌、ブラックマンデー、リーマンショックなど)に米国株は大きく下落し、株式市場を揺るがせました。米国が38℃の高熱を出せば、周辺国は40℃以上の超高熱で倒れこみます。
しかし、そこから真っ先に復活を遂げたのも米国企業でした。
米国が世界の政治・経済のリーダーである限り、この傾向が続く可能性は高いでしょう。
先進国株式はどうなの?
しかし、中には「米国だけでは不安かも」とか「新興国の成長に期待したい」という考えもあるかもしれません。
また、カナダや欧州、オセアニア諸国など先進国の企業にも投資して分散を図りたいという意見もあるでしょう。
もし先進国への分散投資がしたいと考えているのならば、eMAXISSlim先進国株式インデックスを推奨します。
米国以外の先進国企業にも幅広く分散されているので、例えば米国の不調時に欧州や豪州が好調ならその恩恵を受けられます。
ちなみに僕は以前、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドを運用していましたが、途中売却しました。
理由は好調時は米国特化のファンドよりも優れた株価推移をするのですが、下落時に大きく下がってしまうことが気になったからです。
僕は2年間、基準価額を確認してきましたが、この傾向は強いです。
しかし、どちらも非常に低コストで運用されており、長い目で見れば大きな差はないとおもうので、お好みで選んで良いです。
全世界型株式はどうなの?
全世界型は先進国にも新興国にも丸々分散して投資します。
なので、特に投資先にこだわりがなかったり、投資に不安があれば、これらの選択肢はありです。
実際に多くの書籍や投信ブログで世界中の株式に分散投資することがつみたてNISA運用の鍵だと主張されています。
しかし、僕は少し懐疑的です。
全世界型株式のどの商品にも言えることですが、基本的に投資比率は米国株が50%以上を占めています。残り50%を米国以外の先進国と新興国で構成されています。
全世界中の企業が好況でアゲアゲならば、その恩恵を受けられるのですが、現実はそんなに甘くありません。
好調な国・企業が存在する一方、不調な国・企業が存在するのです。
特に僕が感じたのは、米国が上げ調子の時に新興国や欧州、日本のいずれかが絶不調で足を引っ張ることが多々あるということです。
ただ、特定の国の経済動向や政情など気にする必要がない(気にしてもしょうがない)ので、気楽に投資したいなら全世界型株式はベストチョイスだとおもってます。
資産均等型はどうなの?
この資産均等型ですが、主には各資産(国内外別の株式・債券・不動産)に同比率で投資する商品です。
各資産にバランスよく投資するタイプで株式で不調でも債券や不動産REITで恩恵を受けられる可能性が高まります。
ご紹介したものは8資産型と6資産型ですが、他にも4資産、3資産など様々存在します。
ただし、デメリットもあります。
各資産の投資比率を自分で決めることができません。
あくまでバランスを考慮しているので、8資産であればそれぞれに大体12.5%ずつの配分で投資します。
また、株式が絶好調な時でも投資比率が低いため、全世界型株式や米国株式に比べて基準価額の伸びは緩やかです。
その分、株価が暴落した時に債券やREITで下落リスクを抑えることができますので、他よりも大きく下がることはないでしょう。(株式もREITも同時に暴落する可能性はありますので注意)
下落幅を抑えつつ、少しずつ資産を増やしていきたいと考えている人には最適かもしれません。
新興国株式はどうなの?
新興国のみに投資する商品も存在しますが、ここでは全世界株の一部として新興国の銘柄に投資するものを選びました。
理由としては、新興国のインデックス投資はリスク(値幅)が大きすぎるためです。
各国とも株価は上げ下げが激しいです。
中国・韓国・台湾で半数を占めていることもあり、これらの国の企業が不調ならば新興国全体の株価は伸びません。(ちなみにこの3カ国はすでに中進国〜先進国の部類)
また、インドやインドネシア、ベトナム、イラン、メキシコなど今後の成長が期待される新興国企業への投資割合は非常に低いです。
新興国の成長に期待したいとお考えならば、中国株・インド株などのように個別企業の株式、ETFで運用するかアクティブファンドで運用するという選択肢があります。
しかし、ほとんどのアクティブファンドはつみたてNISAの対象外であり、運用管理費用も高いことが多いので、あまり推奨できません。
ETFも経費が高く、わざわざ保有するメリットは小さいかとおもいます。
いずれにしても大金をつぎ込むことは避けましょう。
国内株式はどうなの?
最後に国内株についてお伝えします。
国内株のインデックスファンドの場合は日経平均やTOPIX(東証1部)に連動するものが対象ですが、これはあまりおすすめできません。
理由は単純で、日経平均やTOPIXが平成30年間で全く伸びていないからです。
もちろんトヨタ自動車やソニー、ソフトバンクG、日本電産、キーエンス、ダイキンなど好調を維持している国内企業はたくさん存在しています。
しかし、TOPIX全体で見ると業績が何年も不調な企業が含まれていたりします。(日経平均225の銘柄はマシですが、値動きはTOPIXとほぼ同じです)
そして、日本を牽引している、あるいは今後の伸びが期待される中小企業の多くがマザーズやJASDAQなどに上場しています。残念ながら、現在の国内株インデックファンドにこれらの企業が含まれていません。
国内の大企業では、必ずしも好調な企業というわけではありません。
そこが株式市場において米国と大きく異なる点です。
以上より、国内株のインデックスファンドでの運用は外しました。
全世界型株式の一つとして投資する方が良いでしょう。
まとめ
以上、僕が2年間投資信託を運用して感じたことを書いてきました。
詳しいチャートの動きなどの説明は省きましたが、今後も成長を期待するならば米国株一択でいいとおもいます。
もちろんこれは過去を前提とした話なので、未来に新興国や日本の企業が大きく成長する見込みを感じるならば、米国以外への投資も考えていいかもしれません。
初めて運用するならば、米国だけでは不安だとおもいますので、今回紹介したファンドを組み合わせて様子見してみましょう。
おまけ 〜つみたてNISAを始めるために読むべき本〜
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