【読書感想】知らずのうちに人と人が繋がっている心温まる小説「木曜日にはココアを」

こんばんは。Yui Kinouです。
今日は読み終えた本の読書感想を投稿します。

noteで感想と共に紹介されていた本なのですが、大当たり。
心が温かくなるお話が詰まった小説でした。

人と人との繋がり、心が温まる物語を楽しみたい人におすすめの小説です。

木曜日にはココアを

青山美智子 (著)

内容(「BOOK」データベースより)
僕が働く喫茶店には、不思議な常連さんがいる。必ず木曜日に来て、同じ席でココアを頼み、エアメールを書く。僕は、その女性を「ココアさん」と呼んでいる。ある木曜日、いつものようにやって来たココアさんは、しかし手紙を書かずに俯いている。心配に思っていると、ココアさんは、ぽろりと涙をこぼしたのだった。主夫の旦那の代わりに初めて息子のお弁当を作ることになったキャリアウーマン。厳しいお局先生のいる幼稚園で働く新米先生。誰にも認められなくても、自分の好きな絵を描き続ける女の子。銀行を辞めて、サンドイッチ屋をシドニーに開業した男性。人知れず頑張っている人たちを応援する、一杯のココアから始まる温かい12色の物語。


◆【良かった点①】12話の連作短編集、人と人が知らずのうちに繋がっていく素敵なお話ばかり

1つ目のお話に少し出てた人が、次の主役、視点という面白い展開。

知らぬ間に誰かと誰かが繋がっていて、何れかの人生が変わる。
その繋がり方が絶妙で、ただただ関心しながら読み進め、最初から最後までほっこりとしました。

作中に書かれていた『きっと知らずのうちに、わたしたちはどこかの人生に組み込まれている』という言葉がまさにこの本の特徴。
思わぬところで繋がっていく様が、読んでいてニヤニヤする気持ちになりました。

ほのぼのなお話が好きな人におすすめです。


【良かった点②】1話1話が短いので、ゆったりと楽しめる

ちょっとしたスキマ時間に、1話読めるぐらいの量です。
12話それぞれ違う人の視点なので、全体的に登場人物は多いのですが、1話1話に出てくるのは最小限なので、人物が覚えづらいわけでもありません。

文章も分かりやすいので、読書が苦手な人にもあっさりと読めて楽しめると思います。


◆【悪かった点①】書かれていないけど、どこかの誰かは不幸になってるよな、とモヤモヤする話もある

「奥さんと離婚すると言っているから」と不倫している女性のお話がありました。
親友から苦言され喧嘩になり、仲直り。そして離婚成立後に結婚して新婚旅行をする展開。

旦那さん視点はなかったため、旦那さんの気持ちも分からないし、元奥さんがどうなったのかも分からない。
「この話だけは誰かが不幸になっているよなぁ、この女性も幸せそうには見えないぞ?」とモヤモヤします。

ほのぼのなお話ばかりなのですが、この女性の話と次の話が無理やり繋げた感じがして違和感が残りました。
他のお話は良かっただけに、残念です。


◆さいごに

続編もあるので、いつか読みたいと思います。
1巻を読んで気に入った本は数知れず。いつになるかは分かりませんが、「続編を読みたい」と思える素敵なお話でした。

知らずのうちに人と人が繋がっているお話が好きな人、ほのぼのなお話が好きな人におすすめです。
気になったらぜひ読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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