「ごくごく個人的な『お味噌汁にまつわるエピソード』。」



うちの母の実家は、

以前にも、こちら『note』の記事、


「『リコリス・リコイル』からの、有毒植物に関する覚え書き」|木ノ下朝陽(kinosita_asahi) #note


にて

少しだけお話ししておりますので、

或いはご記憶の方もおいでかとは存じますが、

田舎の農家でして。



その「田舎の農家」の主婦にして、

我が母の母親、私の母方の祖母の、
お味噌汁に関する家訓のひとつが

「具は三種以上、水から煮ること」だったとか。


「そうすることで出汁が出て美味しくなるし、
また充分な栄誉補給源ともなる」という…。


(こちらには、「料理を見栄え良く作る」という観点からは、

或いは異論・反論もあるかとは存じますが、


この場合、
ただでさえ子沢山の田舎の農家、

しかも、戦中から終戦直後の時代の事情というものが。


つまり、

大人数の家族に

ただでさえお菜の品数の少ない食事から、

如何に栄誉を行き渡らせるか…がコンセプトですので。


ちなみに、「お菜の品数が揃えられない」というのは、

金銭的余裕だけでなく、時間的余裕…という理由もあります)

で、そのお味噌汁で育った、母の妹(我が叔母上)が、

同県内の出身者ですが、

地元ではそれなりに名前の通ったおうち

(言ってみれば旧家です)の出の方と
ご縁あって結婚しまして。


(うちの母曰く

「自分の弟妹の連れ合い達の内で唯一、

『義姉さん』という呼び方で自分を呼ぶ、『律儀な人』。

やっぱり『育ち』かね…?」とのこと)


で、叔母がその連れ合いに、
例の「具沢山の味噌汁」を、最初に食卓に上せた際の、連れ合いの反応が、

「…こりゃあ、煮付けか…?」
と目を丸くした…というものでして。


思うに、その、連れ合いの「ご実家」では、

恐らく具材の少ない、「鏡汁」に近いものが「味噌汁」だったのでは、…と。


「結婚」を含めた、他者との関わりとは、

(事の大小に関わらず)カルチャーショックが前提なのでは、…と考えたことでした。


文末までお読み下さいまして、有り難う存じます。
m(_ _)m

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