GIGAスクール構想に思うこと
私の勤務校の自治体も一人一台端末がそこそこ始まっている。
ただいきなり批判的だが、スタートダッシュで転んでしまっている感じだ。
トライ&エラーならまだしも、エラー+エラーが続いている。後手後手ということ。
昨年度末に管理職から聞いた話だと、「進んで使えない学校に合わせていく」というのが勤務校の自治体の考え方のようだ。
そういったことを言っているのは、教育委員会である。元々現場に立っていた人が集まる組織なはずだ。上のような考え方でいうと、
授業で分からない子が1人でもいるから、その子に合わせた授業にするといった感じだろう。
進んでやれる子、そこそこやれる子が伸びない授業スタイルだ。明治期からの悪しき一斉指導の姿そのものである。
子どもの端末の持ち帰りはダメ。
授業に活用できそうなものでも学校ごとにアプリをインストールするのはダメ。
ChromebookなのにGoogleマップが制限かかって使えない。
学校内にアクセスポイントがない教室があることについて、「いろいろなところに移動してアクセスできる環境整備のために、アクセスポイントのない教室が出てきてしまっている」という謎の返答。
市教委をはじめ、自治体にはなんの期待もできないが、限られた中でもやるしかない。その試行錯誤が残業時間を増やしている。
教員用も持ち帰れないから、帰り道や自宅で不図思いついたことを教員用端末で作業ができない。すると、土日出勤者が増える。
何が働き方改革なのだろうか。
民間企業は在宅ワークやリモート会議が進んでいる中、土日も出勤せざるを得ない教員。
なんなのだろうか。
そういった実情に、行政含め、いわゆる偉い人たちは見て見ぬ振りをしているようにしか思えない。
日本の教育は、GIGAスクール構想を始めたことにより、プラス面はもちろんあるが、課題をまたもや積み重ねてしまっていることに、国をはじめ、各自治体は気づいているのだろうか。
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