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読書目録

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30day book challenge、その他、本と読書にまつわるあれこれ。時々、読書メーターにもリンクしています。
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記事一覧

エッセイと日記 Day 16

わたしは常に身辺に活字があって常時10~20冊くらい紙の本を積んでいる人間だが、このところ小説ではなくてエッセイや評論や実用書ばかり読んでいる。特に意味はない。小説の物語世界に入り込むのがちとしんどい。まあそれは自分が今、マルチタスクでバタバタしてるからで、ほかに理由はない。 そんなつい先頃、秋谷りんこさんが「エッセイって何ですか?」という記事を書かれた。 リンク先の記事まで読むと、なーんとエッセイの中には全部創作というもののあるらしい。へえ~~へえ~~80へえ (これが

本読みの履歴書 18(最終回)

とうとう最終回まで来ました。 この「本読みの履歴書」は、18歳までに読んだ本に限っています。 昭和の時代なので紙しか無かったし(インターネット自体が無かった)、紙の本(含むまんが)を買うことが唯一の娯楽でありました。 前回はこちら。 <まんが:別冊少女コミック・花とゆめ・LaLaの時代> 自分も当時はまんが描きだったので、いろいろな少女マンガをちぎっては投げちぎっては投げ風に読み散らかしておりました。でもどういうわけか最後まで講談社系(フレンド&なかよし系)は読まなかった

2023年に読んだ本たち

noteを始めたのと同じ頃に読書メーターにもアカウントを作りました。 それまでもアナログで読書日記を付けたりしたことがあったのですが、読んだ本をすべて記録していたわけではなかったのです。 読書メーターに書くようになってから、自分がどのくらい読んでいるかがハッキリわかるようになりました。つい最近読んだと思っていたらかなり前だったり、読んだことを忘れていた本もあります。記憶ってあやふやなものですね。 さて、森野は2023年の1年間に、ちょうど80冊読んでいるようです。 その中

本読みの履歴書 17

まだ続くSF。 そんなに読んでたかなあ? ほかのジャンルもたくさん読んでいたように思うのですが、まあ下に書いたように「物置で発掘」しちゃったのは自分にとってちょっとしたエポックでした。 前回はこちら。 <物置で発掘:SFマガジン・バックナンバー編> そうなんです発掘したんです。 夏休みのある日、当時自宅から歩いて10分くらいのところにあった祖母宅の物置で、そのむかし叔父が読んでいたというSFマガジンのバックナンバーを段ボールから大量に発見しまして。 狂喜乱舞し、近所である

本読みの履歴書 16

100冊まであと少し。 この記事はもともと「人生初期の100冊」というタイトルでmixiに出していたものでした。高校時代は楽しくのんきにまんがを描いたり友だちと遊んだり勉強したりマイナーな部活をしたりしていたのですが、通学距離が長かったのでその間に文庫本などを読むことも多かったです。 ひとつ前はこちら。 <SF系統の文庫ばかり読んでいた> 88.E・R・バロウズ 「火星のプリンセス」 創元SF文庫 エドガー・ライズ・バロウズ(「裸のランチ」のウィリアム・バロウズではあり

本読みの履歴書 15

【この記事、2023年11月18日の17時ごろに投稿したのですが、なぜか日付が一月以上前になってしまったので再投稿しました。スキをくださったかた、消えちゃってすみません。】 この本読みの履歴書の最初の方で「人生で一番本を読んでいたのは小学校時代」と書いたけれど、中学高校でも結構読んでいたようです。小・中・高校時代が本にあふれていたというべきかな。 当時の学校に朝読書はありませんでした。同年代の中ではよく読んでいる本好きな子どもだったのでしょう。今も好きだけどさ。 前回はこち

本読みの履歴書 14

さて、下書きにあと何回か入っているので出してしまいましょう。 前回はこちら。そして今回もまだまだ高校生でございます。 <ヲタク少女の系譜> 80.トーマス・マン 「ヴェニスに死す」 岩波文庫 これはもう同人誌やってた頃、大学生のお姉さま達が 「ビョルン・アンドレセン! きゃあきゃあ!」(←映画) と騒いでいたので読んでみた本。当時の私はまったく彼には興味もなく、というかどちらかというと「なんでこの顔が好き?」みたいな感想でした。しましまの水着も自分的には興ざめだったし。

本読みの履歴書 13

おっと気がついたら前回が半年前! その前回はこちら。 呑み書きより間が空くってダメじゃん。 気を取り直していってみましょう。まだまだJK時代が続きます。番号は通し番号を付けているだけで意味はありません。 <借りた本> 72.C・ブロンテ 「ジェーン・エア」 こういうの、普遍的に好きです。なぜか「嵐が丘」は未読。友人から借りた本でした。しかしロチェスターみたいなオッサン、好きになるかなあと当時の私は思いました。今も思います。 好きなのは多分、恋愛小説として読んだからだ

本読みの履歴書 12

さて、高校編第4回。まだまだ実家の書庫が続きます。 66.ヘミングウェイ 「日はまた昇る」 これの前に「武器よさらば」を読んでそれなりに気に入っていました。だけどいま考えると書かれたことを理解していたとは思えないです。 JKですよ。戦争だって絵空事だったし、何なら実際の恋愛すら絵空事でしたからねえ。 ただ、この小説のだれた虚無感というか、そういう感じは嫌いではなかったです。何か熱いものを求めながら得られないでぐるぐる歩き回っているような。あれ、わたしJKの頃からそんな感

本読みの履歴書 11

本読みの履歴書その11。 ひと月に1つくらいは更新したいものです。下書きにいっぱいあるのでがんばろう。 前回はこちら。 前回は高校の図書館で発掘した本たちでしたが、今回は自宅(実家)にあった本たちです。 実家は何だかいろいろな本がたくさんある家で、うっそうと茂る森のような本棚に入り込んではいろいろ漁っていました。現在は本と書類の腐海と化し、帰省するたびに表の方に浸食が進んでいます。あれ何とかしなくちゃ…… <中途で挫折した長編3つ> 挫折しているから正しくは「読んだ」

本読みの履歴書 10

森野の本履歴、やっと高校まで来ました。前回の「履歴書」はこちら。 この「本読みの履歴書」シリーズは「読書目録」というマガジンに入っています。読書民はどうぞフォロープリーズ。共に楽しめる本があればうれしいな。 なお、この一連の記事では小説類もエッセイも全ネタバレしてますので、そのへんはご了承下さい。 まあそれまでもそういう傾向はありましたが、高校でも変な本ばかり選んで読んでいました。主に海外の翻訳物を。 <高校の図書室編> 図書室は高校の校舎の4階にあり明るく見晴らしが

本読みの履歴書 9

何ヶ月かおきに更新される「本読みの履歴書」、森野は若い頃、どんな本を読んでいたかという記録(どちらかというと記憶)でありまして、前回はこちらです。 今回は中学校時代を中心としたマンガ編。「週マ」「りぼん」「別マ」の時代。著者の皆様の敬称は略させていただきます。 あと、マンガのネタバレがガンガン出ます。どれも今では古典なのでまあ良いかなと思うんですが、これから読もうと楽しみにしていらっしゃる方は後で読んでからいらして下さい。通し番号に意味はありません。最初から数えるために付け

本読みの履歴書 8

またまた前回からかなり時間が経ってしまいました。 まだ続く中学時代。一部高校時代も含まれるかも。 番号は100まで通し番号をつけただけで、特に意味はありません。 前回はこちら。 <ミステリ・SF編> 46.S・S・ヴァン・ダイン 「グリーン家殺人事件」 創元推理文庫  生まれて初めて買った「文庫本」が、これの1作前の「カナリヤ殺人事件」でした。中1の、5月くらいかなあ? それからミステリにどんどんはまっていったのです。 ……と書いたのだけれど、別のところで「初めて買

本読みの履歴書 7

やっと中学まで来ました。ああ長い。 思うに、小学生の時が一番本を読んでいた気がするんですけどね。他の皆さんはどうなんでしょう? 前回はこちら。 通し番号は、「100冊とりあげる」という指標のためだけに付けたもので、特に意味はありません。 39.シェンキェビッチ 「クォ・ヴァディス」 友だちんちの子ども向け文学全集の中で、読んだことのないものを借りてみたのでした。中1の時です。2学期になって夏休みに読んだ本を聞かれたので、これを答えたら……だって本当に読んだんだもん……担