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日系と外資は環境が違う?両方経験してわかった印象とのギャップ

電車の吊り革広告に書かれた「転職」サービスの宣伝。人材サービスは需要を伸ばしている。

僕も過去に2回転職してる。
1社目はゼネコン、2社目は外資コンサル、そして今に至る。

外資コンサルには4年くらい所属をしていたが、外資に対する印象はどうだろうか。

よく持ちがちなイメージに対して、実際のところを話そうかなと思うよ。

ちなみに僕がいた会社はこんな感じ。

会社:某外資コンサル
仕事:ITインフラ周りのコンサル
対象:国内企業
規模:全体8万人(うち日本人4000人)


英語は必須ですか。

結論必須ではありません。
むしろ、英語を日常会話として求めてくる企業は少ないと思います。

もちろん話せることに越した事はないですが、世の中が思っているよりも、外資は英語の使用を求めていません。

ただし、将来役員を目指すということであれば、いずれ上司が外人になるので、英語は学ぶ必要が出て来ます。

ちなみに僕の会社は、部署として300人近く在籍してたけど、英語話せたのは1/3もいなかった。

英語苦手だから、外資諦めるはやめた方いいよ。すごく勿体無い。

上司はみんな外人ですか。

ベンチャーなどはあり得る。ただ、これもよほどじゃない限りは直属の上司は日本人。

社内研修で一時的に上司が外人になることはあるかもしれないが、さっきも書いたように基本的に日本語を使っての研修だろう。

しかし、中には海外の人が上司や研修担当をするケースもある。

友達が勤めるコンサル会社の研修では、インド人が英語で研修していたらしいけど、社内通訳の人もいたし研修レポートは日本語での提出だったからそれほど苦しまなかったようだ。

ここ最近は外資系企業が国内でだいぶ増えているため、社内を見渡しても日本人の割合が多い。むしろ、外資とはいえここは日本なわけだから、入社してすぐに上司が外人になることはないと思う。

大手でも一部の外資コンサルや証券関係は外人の割合が比較的多く、上司が外人に当たるケースがあるかもしれないけどね。

成果主義が基本ですか

僕のいた会社は基本成果主義。外資系は12月末決算の会社が多く、四半期ごとに目標を定める。Quarterと呼んでいた。

営業であれば明確にわかるのは売上と利益。僕が行っていたことは、企業のITインフラをコンサルティングし、そこに機器やソフトを導入する。

機器の台数も評価対象であり、それらを総合して個人ごとの評価が出されていた。その評価によって給料が決まってくる。

年功序列はない印象だった。有能な社員はすぐ上にいくし、その分給料もあがる。その点は外資だなぁって感じだったね。

ちなみに、うちの会社は個人ごとの売り上げがランキング形式で発表される形で、毎日のようにランキングがメールで流れていた。

さらに、営業活動の訪問件数などもデータ化されてランキング。ほんとに何でも個人成績の世界だったよ。

クビになりやすいか

よく外資系の印象で多いのが、「明日から君はこなくていい」と即刻首を切られるということ。

Twitter社が大量のレイオフをされたときに、まさにイーロンマスクからメールが来たって話題になったね。

まず、日本ではあり得ない。
というより日本は解雇権濫用法理が存在し、社会的に見て打倒といえることじゃなければ解雇はできないことになっている。

だから、即刻クビということは日本ではまずないと思っていい。

しかし、自主退職に持ち込ませるケースは存在する。会社から言うことはできないから、察してくれと肩を叩かれることは身近でもあった。

僕の元上司は、転職して違う外資コンサルに行ったが、そのあと肩を叩かれたらしい。もちろん、明日から来るなではなく転職期間等も考慮されての退職だったらしいけどね。

外資にまた戻りたいか

現在、日系企業で働いている。

外資に戻りたいかと聞かれると、正直悩むけど今は日系のままでいいと思う。個人的な印象だが、外資系は30代から転職していくようなところではない。

情報が常に新しいから時間の流れがとにかく早いし、体力勝負な部分もあった。個人に与えられた目標を淡々とこなすことが、外資に努めるにあたって最も大事なことだった。

こうして日系に戻ってくると、なにか微温湯な感じになった気もするけど、逆にもっとこうすれば効率がよくなるとか、視点が広がる感じはあった。

外資のほうがお金は稼げるけど、今の仕事は自分が好きなことなので、外資に戻りたくないというよりは、今の仕事を楽しみたいということが本音。

一つ言えるのは、外資を検討している人は是非行ってみてほしいということ。特に20代で転職を検討している人は、とりあえず受けることをおススメしたい。

外資ならではの経験を味わうなら、20代が一番いい。
僕はそう思ったかな。

今日もありがとう。


僕はこんな記事を書いてます。
建材商社営業として、メディアでは取り上げられない建築業界のリアルをお届けします。公共建築の建設において裏側で闘う人々、設計士が悩む日本社会の実情、誰も語らない建築業界の裏側など。


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