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目的のない旅に出かけよう

おはようございます。木下雄斗です。

これまで目的のない旅って自由で楽しく、それが人生においても、「来年が予想できない人であり続けたい」という考え方で生きてきたように思います。

一昨日、ふと目に入ったポスターで「目的のない旅展」があると知りました。すごく興味が湧いたので、早速昨日朝、辰野美術館(長野県)に行ってまいりました。

メインの展示は、自転車旅で世界を回った13名の旅人の写真と、経験から来る言葉が展示されていて、私達も600キロくらいの自転車旅をしていたので、共感できるポイントも多くありました。

世界を自転車で回ると、どんな景色が見えるのか?。出発前は不安で潰されそうになるのか、それともワクワクなのか?ゴールのないその旅の終わりが来るのはいつなのか?、そもそも旅とは?

いろいろな疑問が生まれました。

そして、経験や体感から来る強い旅人の言葉がそこには書かれていて、非常にワクワク、そして感動するものでした。

何かを成し遂げたい、美しい景色を見たい、たくさんの人と会話をしたい、新しい自分と出会いたい、そんなスタートも素敵ですが、

「旅に出たいから旅に出た。」

というのは、出来事全てを、過酷に美しく感じるような気がしました。海外での自転車旅では13人のうち5人は強盗に合っていました。自転車や物を奪われている人も多く、トラブルまみれの旅をしている方も珍しくありません。もちろん、怖くて泣いたり、怒りや憤りを感じたこともあったようですが、それでも先に進んだみたいです。すごく人間らしくて美しいと感じました。

「トラブルは自分以外から与えられるけど、絶望か希望かは、自分が決めることができる」と、強盗に全てを奪われたあと、希望や夢は盗まれないと考える強さ、そしてそれすらも帰った時には、必要な出来事で自分を強くしてくれた出来事と考えているのは、感動を覚えました。

そして、最後まで自分らしく、自分が決めた場所、興味が湧くほうへとハンドルを切り、ペダルを漕いだ旅人は、

自分は自分でしかないことに気づき、自覚し、対話し掘り下げることで、自分だけの道を進めるのだと言います。

ちょっと分かりにくいですが、アルゼンチンのことわざで締めたいと思います。

「ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない。」

馬になろうとか思わずともよく、ロバはロバであることを自覚し、自分を知ることで、
馬にはなれなかったし、早く走れなくても、自分の道を歩けたのならそれが最高だと感じるのでしょう!

ではまた!

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