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景気後退期とVIX投資戦略

こんにちは、きんくまです( @KINKUMACH

FOMCが75bpを2回(6月、7月)織り込んだ今日、もっと言うと、向こう半年~1年はVIX投資のチャンスが継続するものと思われます。

はじめに

この記事は、2022年6月現在のコントロールされた景気後退期におけるVIX投資の妙味について記載しています。
特に近頃の相場では30~35前後はチャンスになると思っています。
VIX投資で儲けたい方是非ともご覧になってください。

VIX投資に解説している記事は以下の通りとなりますので、「VIXとは何か?」のおさらいしたい方は以下からドウゾ!

市況についてのおさらい

まず2022年6月の中長期的な市況についておさらいしておきます。

FOMCで0.75%の利上げが継続され、年末までに4%近くまでFF金利の上昇が織り込まれています。

FF金利ドットプロットは以下の通りです。

出典:Let's GOlD!  2023年は4%超える見方

見てみると、3%台でも結構なばらつきがあります。
8%台を推移しているインフレを抑制したい(タカ派)、景気後退を避けてソフトランディングしたい(ハト派)、という相反するFEDの思惑が交錯している状況といえます。

もうひとつ、米国債の金利の推移も確認しておきます。
イーフドカーブというヤツですね。
5月の国債金利、6月の国債金利を並べてみます。

出典:IR BANK

5月時点と比較し、0.5%も金利が上がっている状況もさることながら、
10年債に比べ、3年とか5年の国債の金利の上昇幅が大きくなっています。

グラフだとちょっとわかりにくいですが、いわゆる逆イールド状態です。

つまり、典型的な景気後退期の入り口と考えてOKということです。

ということは、これからの株価については、基本的にはもうダメです。
景気が後退して売上が下がれば確実に株価の下落は待っています。

iDECOとか、信託投資とか、何も考えず積み立てする投資なら別にいいですが、そういう投資とは別の枠組みとしてより儲けられる方法がないのか?と考えるのが我々の投資です。

株価の下落幅もかなり大きくなっていることから、短期的なリバウンドはあるかもしれませんが、基本は下落に構えておく局面と言えます。

VIX投資戦略

株価が上昇しようが、下落しようが、VIXはいつでも味方です。
ですが、その味方をつけるためにVIXの動きというのを知っておく必要があります。

大事なポイントとしては

✅景気後退期において、VIXはどこまで上昇するのか?

です。

景気が後退するにしても、いろいろなトリガーがありますが、一番多いのが金融危機です。

が、金融危機は文字通り金融危機なので、FEDがQTを開始することが金融危機なのか?という疑問はありますよね。

結論として現状では、金融危機は織り込まれていないと考えています。

なぜなら、金融危機がひとたび起きればVIXは50前後まで上がるからです。
以下のように、ショック水準として50がひとつの目安になっています。

過去にはいろいろなショックがありました。

例えば、2007年のリーマンショック前にサブプライムローンの問題が出たとき、VIXが上昇し始めました。
このときは株価もいらしく低迷して、その後リーマンショックに伴いスコーンと落ちていきました。

このように、まだ織り込まれていない金融危機が露呈したときに、莫大なショックとして降りかかるかもしれません。
これを読み取るのは至難の業です。

しかし、その莫大なショックも今回は「無し」と考えています。

それは小出しに悪材料が出るたびに株価は順調に下げているためです。

QQQ(NASDAQ)チャート 年初来で-30%以上

小出しといったのは、直近では以下のような材料がありましたね。

✅CPIから見るインフレ懸念
✅QT開始時期と量
✅FF金利の上昇幅
✅米国債の逆イールド
✅脱ロシアと原油高

VIX投資において重要なのは、「株が下落すること」ではなく、「株の下落が健全かどうか?」なのです。

現在VIXは30~35で推移していますが、これは投資家が1か月で約10%の下落を織り込んでいる、という数字になります。

つまり、VIXが35以上を突破するためには、株が1か月で10%以上に下落するような、よりショック性が大きい出来事が発生しないといけないわけです。

現状SP500やNASDAQは6か月で20%~30%の下落ペースなので、実際として1か月平均の下落は5%程度です。

つまり、ここまでの悪材料だけでは、VIX=35の壁を突破するのは、なかなか難しく、CPI発表やFOMCくらいのイベントで大きく変化することもない、というのがきんくま的見解です。

景気後退が避けられない以上はVIXは高止まりする

株価は大きく下落しましたが、意外にVIXが上がっていないことが分かります。これは、下落がうまくコントロールされている、FEDの手腕によるものと思われます。

冒頭でも触れましたが、FEDはあくまでも、株価低迷・景気後退は避けつつインフレを抑制するという大義があるため、VIXもうまくコントロールされていると言えましょう。

ただ、株の下落継続が止まらないため、VIXのベースも上がっているのも事実です。

直近でVIXの下値が24ドルだったため、この10ドルくらいが予想レンジだと言えましょう。

✅予想レンジ:VIX=25ドル~35ドル

この間で、基本的にロング・ショートの戦略をとればよろしいかと存じます。
予想レンジ内での投資戦略については、以下の記事を参考にしてみてください。

おわりに

今回はちょっと短めのVIX投資戦略の記事にさせていただきました。
4月の終わりからどうもスランプから抜け切れていない中、苦しい投資が続いていますが、その中でも利益が(ほぼ)唯一出せているのがVIX投資です。

しばらくは、VIXをメインに置き、バイナリー+指数トレードの3本の投資の柱におき、まずスランプを脱却したいと思っております。

本記事が皆様により有益な情報となれば幸いです。
当たるも八卦、当たらぬも八卦の心持ちでご覧いだけると嬉しいです。
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(泣いて喜びます(´;ω;`))


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