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明けない夜もあるんだ、世界には。_10月6〜7日新刊のなかの気になる本【新刊情報】

むかし、国語の先生から「あなたたちの世代はもう、本当の暗闇を知らないでしょう?」と言われたことを、今でも覚えています。
当時の私には想像することができなかったからこそ、記憶に残っているのかもしれません。

今回ピックアップした新刊は「夜」がテーマになりました!


『ダンデライオン (小学館文庫 な 20-2)』 小学館/中田 永一

作品紹介より引用
それは、仕掛けられた出会いだったのか。 11歳の下野蓮司はある日、病院で目覚めると大人の姿になっていた。 20年の歳月が流れ、そこに恋人と名乗る西園小春が姿を現す。「子ども時代と大人時代の一日が交換されたの 」 一方、31歳の蓮司は11歳の自分の体に送り込まれ、ある目的のために、20年前の世界で小春の家へと急いでいた――。

タイムリープものは好きで、よく読みます。
この先の未来を知っていながら、どう行動するのか、展開にワクワクすることが多いです。

著者の中田永一さんの作品は、『くちびるに歌を』が大好きです。
他にも『百瀬、こっち向いて。』など人気作品を書かれている方なので、本作品も期待大です!


『極夜行 (文春文庫 か 67-3)』 文藝春秋/角幡 唯介

作品紹介より引用
探検家にとっていまや、世界中どこを探しても”未知の空間“を見つけることは難しい。大学時代から、様々な未知の空間を追い求めて旅をしてきた角幡唯介は、この数年冬になると北極に出かけていた。そこには、極夜という暗闇に閉ざされた未知の空間があるからだ。極夜――「それは太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない、長い、長い漆黒の夜である。そして、その漆黒の夜は場所によっては3カ月から4カ月、極端な場所では半年も続くところもある」(本文より)。彼は、そこに行って、太陽を見ない数カ月を過ごした時、自分が何を思い、どのように変化するのかを知りたかった。その行為はまだ誰も成し遂げていない”未知“の探検といってよかった。 

こちらはノンフィクション。私自身、読んだことがほとんどないジャンルです。(たぶん…)

太陽がずっと昇らない世界って、想像つきません。そんな世界で数カ月過ごして、心や身体にどんな変化があるのか、とても興味が湧きました。

“未知”な体験に触れることができる一冊です!


『よあけ』 偕成社/あべ弘士

作品紹介より引用
木の葉が赤や黄にそまり、実がたわわにみのる美しい季節。天までとどく木々が森をつくり、そのあいだを川がゆったりと流れている。 
あの日、子どもだったわたしは、じいさんと小舟にのっていた。 
夕暮れに岸辺でたき火をかこみ、じいさんから森の動物の話を聞く。満天の星の下でねむり、早朝に起きて、また川に舟を出す。 
朝靄をすかして見える動物たちのシルエット。やがて山の端から陽が差して、気がつくとわたしは黄金色の中にうかんでいた。

極東シベリアの原生林を流れるビキン川を舞台に、大自然の中でむかえる夜明けをドラマチックに描いた美しい絵本。

こちらは絵本です。
著者あべ弘士さんの『あらしのよるに』は、「子ども向けの本でしょ」と軽く見てたのに、読んでみたらどハマりした記憶があります。(めっちゃ感動した。。)

本作品は、夜が明けたときの、澄んだ空気感が伝わってきそうですね。


『星に絵本を繋ぐ』 雷鳥社/井上奈奈

作品紹介より引用
ドイツ・ライプチヒにて開催された「世界で最も美しい本コンクール2018」で銀賞を受賞した『くままでのおさらい(特装版)』など芸術性の高い絵本を創作し続ける作家・井上奈奈が書き下ろす、「絵本」以外では初となる著書! 

本書は絵本を作るという行為が繋いでくれた「世界」についての話であり、 
「美しさ」についての話であり、 
「絵本を作ってみませんか」というお誘いの本でもあります。 
(「はじめに」より) 

こちらは絵本を作っている人のお話です。
この本を見つけるまで、私は賞を取った『くままでのおさらい』は知りませんでした。本の写真を見ましたが、たしかに綺麗で、職人の手製本でプレミア感もすごいです。。

そんな絵本作家の著者が、これまで発表した作品の制作ストーリーや、絵本を作る上で大切にしていることなどを書いた本作品。
以前に開催された著者主催の絵本創作ワークショップを追体験できるコンテンツもあるとのことで、絵本好きには嬉しい一冊になりそうです。


『Nightbooks』 Scholastic/J. A. White

作品紹介より引用
Now a Netflix film! A modern spin on the Scheherazade story, perfect for fans of Coraline and Fear Street. A boy is imprisoned by a witch and must tell her a new scary story each night to stay alive. Alex's hair-raising tales are the only thing keeping the witch Natacha happy, but soon he'll run out of pages to read from and be trapped forever. He's loved scary stories his whole life, and he knows most don't have a happily ever after. But now that Alex is trapped in a terrifying tale of his own, he's desperate for a different ending - and a way out. Spine-tingling tales with hints of darkness, perfectly pitched for 8-12 year olds. Interwoven stories explore the power of storytelling with tips for budding writers. Read it before you see the NETFLIX movie!

え、英語?読めませんよ?
でも表紙が素敵じゃないですか。

Netflixで映画が見れるようなので、内容はそっちで楽しむことにします!
余談ですが、Kindle版安すぎ…。洋書ってこんなものなのでしょうか。


最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではみなさん、よい読書を!

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