マガジンのカバー画像

昭和のgifted

85
「できない子の気持ちをわかってあげよう」という優しさの押し付けが強かった時代に“変わり者”と言われていた私。 「個性を重んじる」時代に突入して突然憧れられたり評価されるようになっ…
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

昭和のgifted-4 就職できない課税事業者

昭和のgifted-4 就職できない課税事業者

前回のお話はこちら

大人になっても特に仕事に対してモチベーションの高い同年代の女性たちにはやっかまれる日々が続いた。

大学在学中に始めたホテルバンケットのバイトは卒業する頃にはかなり時給もあがっていて、準社員的なポジションも任されるまでになっていた。

就職活動は序盤は張り切っていたもののまだ永久就職が当たり前と思われていた時代で、いつかは独立したかったというのと、そこまで情熱を持てない企業に

もっとみる
昭和のgifted-3 飽き性といわれた結果

昭和のgifted-3 飽き性といわれた結果

前回のおははこちら

私の母は普通のことができない私をずっと心配してくれていた。今となってはそれが余計なお世話で私を卑屈にする最たる原因だったのだと思う。

母曰く、私は飽き性らしくひとつのことが長続きしない器用貧乏ということでひとつのことを極めるようにと言われてきた。

2歳から小学校を卒業するまで体操スクールに通っていたので中学では体操部に入ったが、顧問の専門がダンスだったため部活動の内容もダ

もっとみる
昭和のgifted-2 登校拒否をした話

昭和のgifted-2 登校拒否をした話

前回のお話はこちら

私が生まれたのは翔が終わる少し前。私の少し後から「ゆとり教育」が始まる、生まれたとたんにバブルが弾けるそんな時代だった。

その頃の学校教育というのは「みんな同じが良い」「できない子の気持ちを理解してあげるべき」という風潮だった。

私もずいぶん親から「普通が一番」「どうして普通の人が当たり前にできることをできないのか」と言われ育ったので自分は誰もができることをできないダメな

もっとみる
昭和のgifted

昭和のgifted

最近ようやく「ギフテッド」っていう言葉が日本でも認識されつつあるらしい。

こういうキーワードって「キーワード」として表明された瞬間にそのキーワードに群がる人たちが現れて「我こそはギフテッド…!」と個人の主張や個々の思いをぶちまけて偽ギフテッドが声高らかに情報の海を駆け巡る。

このギフテッドについてのwikiは自分に当てはまっている、とか、統計的にギフテッドといわれる表現に近いと言われた、とか。

もっとみる