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会計が苦手な人は入る出るお金を整理する

 こんにちわ。中小企業診断士として創業塾の会計導入編講師を担当しております。
いつも講義の最初に皆さんに確認をしているのですが、会計が得意な人というのはまれで、8割から9割の方はみなさん苦手だとおっしゃいます。

 かくいう私も診断士試験の勉強をしているときに大変な苦手科目でした。
7教科のうちどうしても合格点に達しない科目の一つでした。

会計が苦手な人が多い理由

 模擬試験前には月間100時間ほど勉強しましたが、25問100点満点のテストで口にするのも恐ろしい、ダメメガネキャラクター級小学校1年生以来の最低な点数でした。
4択解答なのですが、よくも正解をこれまですり抜けられると感心したものです。
前向きなのはいいことですが、激しく打ちのめされた私は必死で考えました。どうやってそのトンネルを抜けたのかというお話です。
要素に気がついていないだけなのです!

要素に着目した途端クリアに

 やみくもに問題を解く、テキストを読むということしていましたが、ある時気が付きました。
会計とは、究極的には、

・「入るお金」
・「出るお金」
・「時間」

これらで構成されているもので、主に足し算引き算だけである。

言われてみればそうだよねなのですが、気がつくか気が付かないかで随分と捉え方が変わりました。受講者の方もなぜ苦手なのかあまり考えたことがなく、なんとなく苦手という意識でいるだけなのです。

苦手とおっしゃる方でもお金勘定は好きなはずです。
みなさん「入るお金」は好きです。

・お給料増えた→嬉しい。
・売上上がった→嬉しい。
・臨時収入あった→嬉しい。

入るお金には皆さん着目します。創業塾の受講者の方も口を揃えて皆さんおっしゃいます。「入るお金」は細かく計算して、いつ入金されるか楽しみですね。

一方、「出るお金」についてはいかがでしょうか。
おおまかな出費は把握しているでしょうが、細かい出費の積み上げを忘れていませんでしょうか。これらを積み上げると・・・・

「出るお金」に着目できるかが鍵

 出費は想定しているが、自分で気が付かない出費の存在を忘れているため、想定外の支出にネガティブな印象があるのではないでしょうか。
 また、これを計算するのは特別な数式が必要なので計算しきれないんだ。と考えたりしていませんでしょうか。

「出るお金」は、ほんのちょっとの知識だけで把握できます。費用を抑制することはもちろんですが、出るお金の種類を把握すれば「あぁ、まぁそうだよね」と思っていただけると思います。

一般的な公的機関で必要となる損益計画書(入るお金と出るお金の足し引き算表)で記載が求められる項目は以下です。

売上原価:売れた分に連動する費用です。
これはものを作ったりするときに必要な費用です。
例)パン屋さんならパンを作る小麦等の仕入に相当します。

販売管理費:売上とは連動しないある意味固定的な費用です。
人件費:文字通り人を雇用したりする際の費用です。お給料と読み替えても問題ないと思います。
地代家賃:文字通り店舗や事務所を借りる際に発生する費用です。
光熱費:物件で発生する文字通り光熱費です。
その他経費:その他一時的に出る消耗品など(文房具や梱包材、その他等)
減価償却:※別のnoteで詳しく説明します。
支払利息:借入した場合の金利

いかがでしょうか。概ね読んで字の如く、なにも難しいことはなさそうですね。このカテゴリで「出るお金」を把握できていれば、概ねカバーできるはずです。その他もっと細かい項目があるのですが、最初からとらわれてしまうと進めるのが大変になるので、この範囲で「出るお金」を検討しましょう。

「出るお金」が把握できたら、あとは日毎、月毎、四半期毎、上期下期毎、年毎と用途に応じて時系列に沿って考えていけばよいのです。

まとめ

・会計は難しくない!
・要素は3つ
 1.入るお金
 2.出るお金
 3.時間
・足し引き算で構成されている

これで出るお金は把握できましたね。次回のnoteで時間経過について見ていきましょう。

さらに詳しく経営全般のことについて、

もっと知りたい!
という方は是非御覧ください。

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