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雨うつつ

硝子窓を伝う雨の重さ
硝子が溶け出している
私の視線は偽りをとらえている
街灯の光が模した陽の熱
尚も偽りを続ける
雨音が途切れることはない
私は雨音を遮る術を持つ
現実は真実ではない
感情は思考ではない
本能は純粋ではない
君のその画面からは何が溶け出しているのか
掬って舐めて蜜の味

僕の言葉が君の人生に入り込んだなら評価してくれ