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オーストリア ウィーン旅 円安・物価高直撃下の楽しみ方を提案。のんびり過ごす1日

長年の憧れであったウィーンの街を訪れて感動の連続であった昨年の旅。
「必ずまた来るね!」と仲良くなったドライバーの女性に涙ながらに伝え
それから9ヶ月
さっそく再訪です。思ったより早かった。
ハンガリーからツアーに参加しようと思い当初は予定になかったのですが、せっかく近くに行くならば!とルートに。
2泊だけだったので、とにかくのんびり街を楽しみました。公園でボーッとしたり。
1日2万歩を余裕で超えるほど歩き回りましたが初夏のウィーンは清々しく心地よく、最高でした。
ただ、昨年と比べ円安がさらに進み、1年も経たぬうちにチケットや商品が値上がり・・・
今回は老舗レストランやカフェ巡り、美術館巡り、音楽鑑賞はしていません。それでも十分に楽しめたのんびり滞在。
うーん、逆に贅沢?
滞在中1日くらいはそんな過ごし方もいいなと参考になると嬉しいです。

朝一で訪れたのは市立公園(Stadtpark)
キラキラと輝く運河を眺めます。

こちらにはかの有名な黄金のヨハン・シュトラウス像(Johann-Strauss-Denkmal)があります。

こちらの公園には多くの記念碑や彫像があるので、マップを片手に探して回るのも面白そうです。
ドイツ語ですが、わかりやすいマップがあったのでURL掲載します。
マップはこちら
ウィーンの公演は本当にのんびりした雰囲気。日々の疲れを癒しにぜひ。

次は一番大好きな名所シュテファン大聖堂(Stephansdom)
街の中心にあり、こちらを起点に観光名所をまわる方も多いと思います。
昨年はこちらから徒歩3分のホテルに連泊していたので、毎朝通っていました。

何度見ても美しいゴシック建築様式の外観に圧倒されます。
大聖堂の屋根の鮮やかな色も好きです。
今回は入口側からの写真も。

壁ひとつとっても細やかな装飾が美しく、見ていて飽きません

内部は一部にバロック様式も見られます。
かの有名なハプスブルク家の歴代君主のお墓があり、また、モーツァルトの結婚式、葬儀が行われた場所でもあります。

今回はお布施の気持ちで内部にあるお土産屋さんで何か記念になるようなものを購入しようと思ったのですが、地元の学生さんでごった返していたので諦めました。
地元在住の方に聞いたのですが、ウィーンではまだ夏休み期間前にもかかわらず、6月後半頃から学校が開店休業状態になるそうで。(先生たちはテストの添削だとか夏休みに向けて仕事があるからとかなんとか)この時期に課外活動と題して名所巡りをするのだとか。どこに行っても学生さんの団体ばかりでした。
なので7〜8月のバカンス時期でなくとも、この時期も注意が必要です!
必ず行きたい名所やレストランなどは予約しておくと安心かと思います。

青く塗られた通りがケルントナー通りです

シュテファン大聖堂からまっすぐ南へ向かうケルントナー通りでお土産を見繕いながらウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)までやってきました。通り沿いのレストランやカフェは軒並み混んでいたのでどうしようかと思い悩み・・・

簡単に済ませようとANKERに行くことにしました。

国立歌劇場からすぐの場所にあるこちらの店舗は席数が多いわけではないのですが、回転がいいようで、いつもすぐに座ることができます。
住所:Walfischgasse / Kärntnerstraße 51, Top 1A, 1010 Wien

食事系とスイーツ系を1つずつ。本当にどのパンも美味しそうで選べないので、いつも店員さんのおすすめを聞きます。

ウィーンのレストランやカフェはどこに行っても観光地価格で高級ですし、チップ文化も根強いため、ランチでもなかなか良いお値段になります。
伝統あるカフェで背筋を正して食事するのも素敵ですが、たまには気を遣わずのんびりパンを頬張りながら人間観察も楽しいです。
カプチーノと合わせても€10.50(¥1,839)
東京でディーンアンドデルーカに行くような感覚で済みます。(伝わりますように)
私は食事で困ったらこちらのようなパン屋さんか、スーパーマーケットの量り売り惣菜を利用していました。
中心地でおすすめはBilla Corsoというスーパーの1階にあるHenry Herrnhuterhausです。美味しいです。
住所:Herrnhuterhaus, Neuer Markt 17, 1010 Wien

昨年、絶対に暖かい季節にリベンジをしたいと心に決めていた場所へ行きます。
ウィーン国立歌劇場から歩いて5分もかからないカールスプラッツ駅より電車でたった9分

チケット購入は「WienMobil」というアプリがおすすめです。
クレジットカード払いできます。駅でお財布を出さずに済むのでスリ対策としても。
こちらです

シェーンブルン宮殿(Schloss SchönbrunnDinnerFiglmüller)
ハプスブルク家の夏の離宮であるシェーンブルン宮殿はユネスコの世界遺産に登録されています。
とても広大な土地はシェーンブルン宮殿の前にもハプスブルク家が所有する建物があったそうですが、オスマントルコ軍による攻撃により破壊。その後、レオポルト1世が宮殿を建て直しました。さらにその半世紀後に有名な女帝マリア・テレジアがロココ様式に改築したのが今の姿です。
1,441室のうち2階部分の40室が公開されています。

昨年訪れたときはとても寒く曇天だったのですが、今回は晴れた初夏。
「マリア・テレジア・イエロー」と呼ばれる壁の黄色が鮮やかで、より美しく見えました。
建物の裏手にまわるとフランス式の広大な庭園があります。
こちらも晴れていると印象が違う!最高の散歩日和です。

季節や天気によって雰囲気が変わるので、また他の季節にも訪れたいと思いました

こちらの庭園は無料で入ることができるので、散歩する人、ジョギングしている人もいました。

中央、丘の上に見えるグロリエッテは1775年に建てられた軍事的な記念碑でカフェと展望台があります。歩いていくには20分ほどかかるのですが、庭園内を周遊するシェーンブルナー・パノラマバーンという可愛いSL型の園内列車に乗って楽にいくこともできます。
庭園内には現存する世界最古の動物園、ヨーロッパ大陸で最大と言われる温室、馬車博物館、迷路庭園、日本庭園まであり、すべてまわるには1日かかるほどです。
私はスーパー寝不足だったこともあり、晴れた庭園を遠くから眺めることで満足しました。
さて、やっと宮殿内に参ります。

公式ホームページより

前回は22室だけ見ることができるIMPERIAL TOUR、今回はすべての部屋40室を見ることができるGRAND TOURでした。
昨年の秋に訪れた時にはIMPERIAL TOUR€ 24.00だったので、順調な値上がりに驚きました。(改めて申し上げますが、たった9ヶ月の間にです!)
無料で日本語のオーディオガイドを借りて自分のペースでまわることができるので、個人的にはガイド付きでなくても十分かと思います。
ご参考まで最新のチケット詳細・宮殿マップはこちらから日本語版をチェックすることができます。

そして声を大にして言いたい、注目ポイントがあります。

2024年2月1日から写真、ビデオ撮影可能になりました!!!!!

そうなんです。前回訪れた時は撮影できなかったんです。
それもあったので、気合いを入れて再訪です。

フランツ・ヨーゼフ 1 世とエリーザベト(シシィ)
「共同の寝室」壁の青色が素敵
「皇后のサロン」白地にピンクの花柄、ゴールドの装飾、豪華なネオロココの家具。
女の子の夢が詰まったような部屋
やっぱり一番見応えがあるのは大ギャラリー(大広間)
休憩用に椅子がたくさん用意されています。座って見上げると天井画の世界に吸い込まれそうな不思議な気分に。
あまりにも有名なマリア・テレジア
「女帝」と称されることが多いですが、正確には「神聖ローマ皇后」だったそうです。
働きながら16人も子供を産んだとは・・・パワフルママですね。
「漆の間」北京で作られた黒漆のプレートが格好良い
この部屋だけ雰囲気が随分違います

しっかり撮影して、帰国してからも見返しています。
オーディオガイドでガイドブックには載っていないような情報も聞くことができて、本当に充実したツアーです。
このオーディオガイドに登場する人物はシェーンブルン宮殿以外の場所でも耳にすることが多いので(前回記事にしたハンガリーなど周辺国でも)、自分の中での理解が深まると思います。

さて、また中心地のウィーン国立歌劇場に戻って参りました。
ここからもう1つ有名なベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)に行ってみます。
街並みを見ながら進む路面電車がおすすめ。
国立歌劇場前のOper, Karlsplatz U駅から1かDの電車に乗って7分、Schloss Belvedere駅で下車します。
降りそびれないか心配かもしれないですが、すごく広くて分かりやすいので1つ2つ先の駅で降りても全然大丈夫。すぐ見つけることができます。

かくいう私も街並みを眺めすぎて思いっきり降りそびれました。

右側がベルヴェデーレ宮殿

入場してすぐの光景

あら、、ウィーンは夏になると工事が多いと聞いてはいましたが・・・
でも南側にまわると美しい真っ白なバロック建築を見ることができました。

帝国軍総司令官だったオイゲン公の夏の離宮として18世紀に建てられた宮殿で、上宮のこちらの内部は美術館になっています。特に有名なのはクリムトの代表作「接吻」です。
宮殿の名前であるベルヴェデーレは「美しい景色」という意味。
そう、この宮殿の見どころは上宮と下宮の間にある庭園!

入口には白いスフィンクスが鎮座

宮殿は丘の上にあるため、広い庭園とウィーンの街並みを一望することができます。

シェーンブルン宮殿と同じく、とても広々とした庭園ではのんびりお散歩することができます。
正面の赤い屋根の建物は下宮で、そちらにもギャラリーがあります。

今回はシェーンブルン宮殿で大満足していたので内部には入りませんでしたが、訪れてよかったと思いました。
シュテファン寺院などがあるリンク内の旧市街とは違い、付近には現代的な建物がたくさん。大きなショッピングセンターなどもあります。
歴史的建造物や伝統的な文化を堪能しながら散歩していると、いつの間にか現代的なビル、最新のカフェやファッションに行き着くウィーン。
本当に面白い街だと改めて思いました。
また次回訪れても新しい発見がありそうです。

最後にウィーンの最新の物価ですが、前述のシェーンブルン宮殿のチケットに限らず、様々なところで値上がりしています。
公共交通機関のチケットも少し上がっていました。この物価高に加えて円安の影響もあるので、チップを払わなくていいお店やスーパーで調達するのもおすすめです。

相変わらずベリー類は割と手頃なのですが

ウィーンといえばのお菓子Manner
スーパーの価格ですとこのような感じです。

直営店はもっと高いです。空港だとさらに高い。

お土産に購入するならばスーパーが一番!ただ、商品をよくチェックしないと、たまにボコボコになっているものもあります。
以前はニベアがとても安かったのですが、こちらも手を出しづらくなってきました・・・。

せっかくの旅行、食事やアクティビティを楽しみたい!という方には
以前、観光スポットやカフェについては詳しく記事にしたので、参考になると嬉しいです。


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