★近大小児科すくすくナビ〜こどもの明るい未来の味方★

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最近の記事

「出生前診断って何?」

皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、循環器担当の今岡のりです。 今回は“教えて!近大先生〜胎児編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「38歳です。不妊治療でようやく子供を授かりました。私の年齢のこともあって、赤ちゃんに異常がないか心配です。ネットで出生前診断というものがあることを知りました。どんなことがわかるのでしょうか?」 早速ですが、結論です。 「出生前診断では生まれる前の赤ちゃんの内臓や体の異常、人間の

    • 「おちんちんの先が剥けていなくて、中に白いできものがあります。大丈夫でしょうか?」

      皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、腎臓・泌尿器担当の森本優一です。 今回は“教えて!近大先生〜日常生活編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「3歳の男の子です。おちんちんの先が剥けていなくて、中に白いできものがあります。大丈夫でしょうか?」 この問題は多くのお母さんたちにとって理解が難しいものです。それは当事者体験がないこと、そして一般的な家庭での日常会話ではあまり触れられないためです。また、質問をしにくいという

      • 「果物を食べたら口がかゆくなりました。アレルギーですか?」

        皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、アレルギー担当の竹村豊です。 今回は“教えて!近大先生〜日常生活編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「果物を食べたら口がかゆくなりました。アレルギーですか?」 早速ですが、結論です。 「食べたのがモモ、リンゴ、スイカ、メロンならPFASというアレルギーの可能性が高いです。しかし、キウィやパイナップルなどを食べた場合、アレルギーではない可能性もあります。」 となり

        • 「便秘、便漏れについて」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、おなかの病気担当の近藤宏樹です。 今回は“教えて!近大先生〜おなかの病気編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「6歳の男の子です。ときどきパンツに便が出ていたり、汚れていたりします。病院で検査をして調べた方が良いですか?」 早速ですが、結論です。 「便秘症の可能性が高いです。病院で検査してもらいましょう!」 その理由について5つにわけてお話しします。 1.

          「1歳半健診」

          みなさん、こんにちは、近大小児科の永谷です! 今回も皆様から外来でよく頂く質問にお答えするシリーズ “教えて!近大先生〜幼児編”をお送りします。 今回のご質問は 「1歳半健診ってなにを診るの??」 です。早速ですが結論から述べます。 「1歳半健診では身体測定・診察により、発達を評価し病気の有無をみます」 となります。 1歳半健診で行われることを3つに分けてご説明します。 ① 身体測定 ② 内科診察 ③ 歯科健診 1歳半健診は満1歳6か月を超

          【新入医局員紹介】地域に貢献する小児科医、金野仁先生に迫る!

          今回のすくナビは、いつもの医療情報から離れて、今年から近畿大学病院の小児科のメンバーになった小児科専攻医※の金野 仁(かねの ひとし)先生にインタビューを行いました。金野先生の背景や、医師としての志向性について掘り下げていきますので、よろしくお願いします! Q1. 金野先生は何がきっかけで小児科医を志望されたのでしょうか? 金野仁: 私の身近に小児科医がいたからです。その存在が自分の選択肢に大きく影響を与えたと思います。 Q2. 近畿大学病院の小児科医局への入局は、どの

          【新入医局員紹介】地域に貢献する小児科医、金野仁先生に迫る!

          新年明けましておめでとうございます2024年

          すくすくナビ編集長の和田紀久です。 旧年中は「すくナビ」を応援いただきありがとうございました。 いつもの医療情報はお休みして、今回は新年のご挨拶を申し上げます。 来年はいよいよ近大病院が堺市の泉北ニュータウン、泉ヶ丘に移転となります。昨年は準備のための会議やメールのやり取りが頻繁にあって結構たいへんでした。おかげで大枠は大体決まり、今年は子どもさんや親御さんが少しでも気持ちよく過ごせて、より良い医療が提供できるように、新病院の小児病棟や外来の細部を皆で決めていかなければなり

          新年明けましておめでとうございます2024年

          「日本人の平均寿命と幼児の事故」

          みなさん、こんにちは!こんばんは!すくナビ編集長の和田紀久です。 今回は“教えて!近大先生”ではなく、久しぶりに会った友人との会話で出た質問に答えてみました。 会社務めの友人が質問してきました。 「日本人の平均寿命が世界一長いのは小児科医のおかげだって言っている人がいたけど、そんなわけないよね?」 早速ですが、小児科医である筆者がドヤ顔で返した答を言います! 「日本の子どもの死亡率が低いことが、日本人の平均寿命を押し上げているのは事実だ」 こう答えた理由を3つに分け

          「ニュースで見たのですが、食物アレルギーのこどもって増えているのですか?」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、アレルギー担当の竹村豊です。 今回は“教えて!近大先生〜アレルギー編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「ニュースで食物アレルギーのこどもが増えていると聞きました。本当ですか?本当だとしたら、なぜですか?」 早速ですが、結論です。 「この20年間で食物アレルギーのこどもが増えたのは間違いなさそうです。その原因は明らかでありませんが、アトピー性皮膚炎の関与、花粉食物アレルギー

          「ニュースで見たのですが、食物アレルギーのこどもって増えているのですか?」

          「赤ちゃんにビタミンKを飲ませるのはなぜですか?」

          皆さん、こんにちは、こんばんは、おはようございます! 今回のすくナビ担当は新生児専門医の和田です。 今回は“教えて!近大先生〜新生児・乳児編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問は1か月健診に来られたお母様からです。 「3年前に上の子をお産したときは、ビタミンKのシロップを1か月健診の時に飲ませて終わりだったのに、この子には3か月まで週1回飲ませましょうと言われました。なぜですか?そもそも赤ちゃんにビタミンKを飲ませるのはなぜです

          「赤ちゃんにビタミンKを飲ませるのはなぜですか?」

          「子どもが不登校になったらどうしたらいいの?」

          みなさん、こんにちは、初めまして!今回のすくナビの担当は西野です。 今回は“教えて!近大先生〜不登校編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「夏休み明けから、中学1年生の息子が学校に行かなくなりました。どうすればいいのでしょうか?」 早速ですが、結論から言います。 「子どものこころのエネルギーを回復させることが大切ですが、最終目標は登校させることではなく、将来自立して社会生活できるようになることと考えて、焦らずに見守

          「子どもが不登校になったらどうしたらいいの?」

          【新入医局員紹介】こどもの頃の夢は動物のお医者さん、黒川 優先生に聞く

          今回のすくナビは、いつもの医療情報から離れて、今年から近畿大学病院の小児科のメンバーになった小児科専攻医※の黒川 優(くろかわ ゆう)先生にインタビューを行いました。黒川先生の業務や生活について、そして未来への夢について語っていただきましたので、よろしくお願いします! Q1. なぜ小児科医を志望したのですか? 黒川 優: 小児科医として働く魅力は、病気やけがをした子供たちを治療し、その健康な姿を目の当たりにすることです。子供たちが笑顔を取り戻し、元気に家に帰って行く姿は、私

          【新入医局員紹介】こどもの頃の夢は動物のお医者さん、黒川 優先生に聞く

          「子宮頸がん予防ワクチンは打った方がいいの?」

          皆さん、こんにちは! 今回のすくナビ担当は小児科主任教授の杉本です。 今回は“教えて!近大先生〜ワクチン編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問は中学生の娘さんをお持ちのお母様からです。 「子宮頸がん予防ワクチンは打った方がいいのでしょうか、副作用は心配ないですか?」 早速ですが、結論です。 「子宮頸がん予防ワクチンは必ず接種すべきワクチンです」 となります。 この結論にいたった理由について3つにわけてお話しします。 1

          「子宮頸がん予防ワクチンは打った方がいいの?」

          「中学3年の息子は試験前になると下痢をします。これって腸の病気ですか?」

          みなさん、こんにちは。今回のすくナビの担当は小児の消化器疾患が専門の虫明聡太郎です。 今回は中学3年生の男の子のお母さんからのご質問です。 今回のご質問です。 「以前から試験前などにお腹が痛くなって下痢をすることが多かったのですが、中3になってその頻度が多くなり心配です。何か腸の病気ではないでしょうか」 以前からお腹が痛くなったり下痢をしやすい傾向があったのですね。それが中学3年生になってさらによく起こるようになったのは、心理的な緊張やストレスがお腹の症状に現れやすい

          「中学3年の息子は試験前になると下痢をします。これって腸の病気ですか?」

          「熱中症にならないためには?」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、森本 優一です。 今回は“教えて!近大先生〜日常生活編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「熱中症にならないために、何かできる事がありますか?」 早速ですが、結論です。 「環境の温度や湿度を把握し、適切な服装を選びましょう。特に乳幼児は注意が必要です。運動をするときは、水分・塩分・休憩をこまめに取りましょう」 となります。 この結論にいたった理由について3つにわけてお話し

          「4か月健診」

          みなさん、初めまして!今回のすくナビ担当は新生児専門医研修中の笹井です! 今回はご家族からよく頂くご質問にお答えするシリーズ“教えて!近大先生〜赤ちゃん編”です。 今回のご質問は 「4か月健診って何するの?」です。 早速ですが結論です。 「4か月健診では赤ちゃんが健康かどうか、順調に育っているかどうかを評価して、お母さんにお悩みがあればその解決をお手伝いします!」 となります。 4か月健診で行われることを、3つに分けてご説明します。 ① 身体測定、哺乳回数などの