★近大小児科すくすくナビ〜こどもの明るい未来の味方★

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最近の記事

【新入医局員紹介】こどもの頃の夢は動物のお医者さん、黒川 優先生に聞く

今回のすくナビは、いつもの医療情報から離れて、今年から近畿大学病院の小児科のメンバーになった小児科専攻医※の黒川 優(くろかわ ゆう)先生にインタビューを行いました。黒川先生の業務や生活について、そして未来への夢について語っていただきましたので、よろしくお願いします! Q1. なぜ小児科医を志望したのですか? 黒川 優: 小児科医として働く魅力は、病気やけがをした子供たちを治療し、その健康な姿を目の当たりにすることです。子供たちが笑顔を取り戻し、元気に家に帰って行く姿は、私

    • 「子宮頸がん予防ワクチンは打った方がいいの?」

      皆さん、こんにちは! 今回のすくナビ担当は小児科主任教授の杉本です。 今回は“教えて!近大先生〜ワクチン編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問は中学生の娘さんをお持ちのお母様からです。 「子宮頸がん予防ワクチンは打った方がいいのでしょうか、副作用は心配ないですか?」 早速ですが、結論です。 「子宮頸がん予防ワクチンは必ず接種すべきワクチンです」 となります。 この結論にいたった理由について3つにわけてお話しします。 1

      • 「中学3年の息子は試験前になると下痢をします。これって腸の病気ですか?」

        みなさん、こんにちは。今回のすくナビの担当は小児の消化器疾患が専門の虫明聡太郎です。 今回は中学3年生の男の子のお母さんからのご質問です。 今回のご質問です。 「以前から試験前などにお腹が痛くなって下痢をすることが多かったのですが、中3になってその頻度が多くなり心配です。何か腸の病気ではないでしょうか」 以前からお腹が痛くなったり下痢をしやすい傾向があったのですね。それが中学3年生になってさらによく起こるようになったのは、心理的な緊張やストレスがお腹の症状に現れやすい

        • 「熱中症にならないためには?」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、森本 優一です。   今回は“教えて!近大先生〜日常生活編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「熱中症にならないために、何かできる事がありますか?」 早速ですが、結論です。 「環境の温度や湿度を把握し、適切な服装を選びましょう。特に乳幼児は注意が必要です。運動をするときは、水分・塩分・休憩をこまめに取りましょう」 となります。 この結論にいたった理由について3つにわけてお話し

        【新入医局員紹介】こどもの頃の夢は動物のお医者さん、黒川 優先生に聞く

          「4か月健診」

          みなさん、初めまして!今回のすくナビ担当は新生児専門医研修中の笹井です! 今回はご家族からよく頂くご質問にお答えするシリーズ“教えて!近大先生〜赤ちゃん編”です。 今回のご質問は 「4か月健診って何するの?」です。 早速ですが結論です。 「4か月健診では赤ちゃんが健康かどうか、順調に育っているかどうかを評価して、お母さんにお悩みがあればその解決をお手伝いします!」 となります。 4か月健診で行われることを、3つに分けてご説明します。 ① 身体測定、哺乳回数などの

          【新入医局員紹介】休みの日は楽器演奏、福島 優先生に聞く

          今回のすくナビは、いつもの医療情報から離れて、今年から近畿大学病院の小児科のメンバーになった医師の福島 優(ふくしま ゆう)先生にインタビューを行いました。福島先生は、専攻医※ではなく、すでに他の医療機関で研修を修了された先生です。福島先生に、お仕事や趣味、未来への展望などについて、幅広くお話しいただきましたので、よろしくお願いします! Q1. 福島先生が小児科医を志望した理由をお聞かせいただけますか? 福島優: 医療系の仕事に興味があったこと、それに加えて、子どもたちの成

          【新入医局員紹介】休みの日は楽器演奏、福島 優先生に聞く

          「1か月健診」

          みなさん、初めまして!今回のすくナビの担当は新生児専門医研修中の久家です。   今回もご家族からよくいただくご質問にお答えするシリーズ “教えて!近大先生”の赤ちゃん編です。 今回のご質問は 「赤ちゃんの1か月健診ってなにをみるの?」です。  早速ですが結論です。 「1か月健診では赤ちゃんが健康かどうか、適切に育てられているかどうか、ご両親、特にお母さんが困っていないかどうかをみます!」 となります。 1か月健診で行われることを3つに分けて説明します。 1. 計

          「日焼け止め」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、アレルギー担当の竹村豊です。   今回は“教えて!近大先生〜日常生活編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。  「もうすぐ本格的な夏がやってきます。こどもは日焼け止めを塗った方が良いですか?」  早速ですが、結論です。  「生後6か月をこえて、夏に屋外で過ごすときは塗った方が良い。」 となります。 この結論にいたった理由について3つにわけてお話しします。 1. 日光にあたること

          「前胸部キャッチ症候群」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、循環器担当の今岡のりです。 今回は“教えて!近大先生〜循環器編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。   「8歳の息子が時々、胸が痛いと言います。気になってネットで調べたら前胸部キャッチ症候群というのを見つけました。これは心臓の病気ですか?」   早速ですが、結論です。 「心臓の病気ではありません!胸が痛いということに関して、小児科を受診して問題ないかどうかを診てもらうことは大切です

          「経口補水液の作り方」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、NICU担当の荻野です。 本日のお題は経口補水液です。 経口補水液とは、胃腸炎や熱中症などで脱水状態にあるときに、水分や電解質を補充するために、特定の濃度の糖分と電解質が含まれた溶液のことです。 スポーツ飲料はこれとは違い、飲みやすくするために糖分が多く塩分が少なくなっています。 経口補水液は市販でも販売されていますが、スポーツ飲料と比べると少し値段が高めです。 そこで今回自宅で作る経口補水液1)をご紹介します。 ○経口補水液の作

          「RSウイルスにかかると気管支喘息になるの?」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、アレルギー担当の竹村豊です。   今回は“教えて!近大先生〜アレルギー編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。  「RSウイルスにかかると喘息になるって聞いたけど本当ですか?」  早速ですが、結論です。 「0歳でRSウイルスにかかると喘息を発症する確率が上がります。しかし、全員が発症するわけではなく、発症しても適切に治療を受ければ大きな問題になることはほとんどありません。また、将来

          「RSウイルスにかかると気管支喘息になるの?」

          予防医療

          みなさん、こんにちは!こんばんは!すくナビ編集長の和田紀久です。   今回はいつもの医療情報はお休みして、なんとなく役に立ちそうでやっぱり役に立たない(?)無駄話をお届けします。 予防医療と治療医療 医療は予防と治療に大きく二分できます。交通事故にたとえると、事故が起こらないようにガードレールを設置するのが予防医療、事故が起こった時に負傷者を救助し、迅速な交通復旧のために現場処理を行うのが治療医療です。事故現場で救急隊や警察が勇ましく活躍しているのに比べるとガードレールの

          「パンケーキ症候群」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、アレルギー担当の竹村豊です。   今回は“教えて!近大先生〜アレルギー編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「パンケーキ症候群ってどういう病気ですか?」 早速ですが、結論です。 「パンケーキ症候群とは、常温長期保存したミックス粉(味つき小麦粉)に増えたダニを食べることにより起こるアレルギー症状です。」 となります。 この結論にいたった理由について3つにわけてお話しします。

          「子どもの血液型っていつ調べたらいいの?」

          みなさん、こんにちは!今回のすくナビの担当は、編集長の和田紀久です♪ 今回は“教えて!近大先生〜血液型編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。 「子どもの血液型っていつ調べたらいいの? 」 新生児健診に来院されたママから、「この子の血液型は何型ですか」とよく聞かれます。当院では必要な場合を除いて新生児の血液型検査はしていませんとお答えすると、冒頭のご質問が返ってきます。 早速ですが、結論です。 「健康なお子さんの血液型を調

          「子どもの血液型っていつ調べたらいいの?」

          「乳糖不耐症」

          皆様こんにちは。今回のすくナビの担当は、竹村豊です。   今回は“教えて!近大先生”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です。   「10歳の男の子です。牛乳をのむと下痢するのですが、アレルギーですか?」 早速ですが、結論です。 「乳糖不耐症だと思われます。免疫の反応が関係しないので、アレルギーではありません。」 となります。 この結論にいたった理由について3つにわけてお話しします。    乳糖不耐症は、牛乳をのむと腹痛や

          「起立性調節障害は治りますか?」

          皆様こんにちは。今回のすくナビは、心身症担当の杉本圭相です。 今回は“教えて!近大先生〜心身症編”です。小児科の外来でよくいただくご質問にお答えするシリーズです。 今回のご質問です 「中学2年生の娘の頭痛が続いており、近くの小児科で起立性調節障害と言われました。この病気は治りますか?」 早速ですが結論です。起立性調節障害(OD)と診断された大部分のお子さんは治っていきますが、一部の方は成人まで症状が続きます。 この理由についてご説明します。 起立性調節障害は思春期に多