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目標を達成できなくても不幸でも、失敗の人生でもない~目標中毒にご用心。     

「~のテストまでに勉強を終わらせなきゃ」
「今月の営業ノルマを達成しよう」
「~の資格をとろう」
「今年の抱負は・・・」
さらに、学校では
「廊下を走らないようにしよう」
「手洗いうがいをしっかりしよう」
などなど(笑)。
 
 どこでも目標を立てて、その達成に向けて頑張るという流れがあります。
 目標をもつことで、達成に向けて何をすればいいか、いつまでにすればいいかなどがはっきりしてきて、行動に無駄もなくなります。
 目標へのこだわりが、達成の可能性を大きくしていきます。
 
 しかし、目標もそれがいきすぎると困った事が起きてきます。
 目標達成へのエネルギーが逆に失われることがあります。


1 目標を立てること自体が、プレッシャーになって逆に自分のパフォーマンスを落としてしまうことです。

例えば、仕事のノルマや試験勉強など、その目標が大きすぎると、ハードルが高くなりすぎて、かえって行動できなくなったり、焦りを生んで視野が狭くなり、新しいは発想や工夫が生まれにくくなったりします。
 あるいは、ノルマ達成のプレッシャーから、ルールを無視したり、不正を行ったりして、目標達成するためには、何をしてもいいという状態にまで追い込まれたりします。
 
 2 目標をもつことは、ある意味、未来志向になります。
 目標を達成するために、力を注ぐことになります。

そのため、目標達成のために「今を犠牲にする」生き方を強いる時があります。

 今を我慢して、未来の幸せを手にするという流れです。
 たしかに、目標達成、未来の理想を実現するために、必要な面はありますが、目標が増えたり、新しい目標ができたりすると、「今を犠牲にする」生き方から抜け出せなくなっていきます。また、もし、目標が達成できなかった場合、それまでの「犠牲の大きさ」(失ったものの大きさ)にショックを受けてしまいます。 

3 目標をもつということは、ある意味、別の目標をあきらめるということとイコールです。

どんな人にも同じように1日24時間の制限があります。何かに力を注ぐということは、別のものには力を入れられないということでもあります。なので、「人生」という総合的な視点で見た場合、逆に無駄なことをしていたり、人生自体を楽しめなくなったりする弊害もあります。

4 目的と手段が入れ替わっていることに気づかずに進み、「目標を達成した」後に迷子になってしまうことです。

 例えば、自分の夢の実現のために、大学に入ることを目指していたのが、だんだんと、「いい大学に入ること」自体が目標になってしまうことです。
 例えば、お客様を喜ばせることや会社の利益を出すことが目的だったのに、自分の出世のための目標達成になり、その後、自分が何をしたいのか分からなくなるなどです。
 
 あちこちで夢や目標をもって、その実現を目指す生き方が奨励されています。
 
それも大切ですが、夢や目標を達成できなかったら不幸人生になるわけではないと思います。
 目標を達成するために生きているわけでもありませんし、達成できなかったから「失敗の人生」と言うわけでもありません。
 
 夢の実現や目標達成を目指す生き方は、ある意味、「不足感をばねにして生きる」事にもつながります。自分にはないから、足りていないから、頑張って努力して手に入れようという生き方です。
 もちろん、それがいけないわけではありませんが、今回紹介してきたように、それが行き過ぎると幸せになれないことも多いです。
 
目標(夢)との付き合い方を、一度見直してもいいかもしれません。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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