見出し画像

読書紹介73「10秒 朝そうじの習慣」~掃除を習慣にすることで人生が変わる。

 特に

掃除を習慣にすることで、「人生が変わる」理由や仕組み、習慣

にするこつなどが書かれていました。

 私もトイレ掃除や街頭清掃を経験してきて、掃除の奥深さやその効用、人生が上向くことを経験してきていましたので、より、書かれた内容がすっと心に入ってきました。
 特に印象に残った内容を紹介します。よかったら3分ほど、お付きあいください。


1 「外脳理論」~周りの環境と脳(心)はつながっている

 簡単にいうと

部屋やデスクの状態は、自分の脳の状態を表している

と言うことです。著者の今村さんは、部屋の状態の事を「外脳(そとのう)」と読んでいます。なので、次のように言えます。

・頭の中が混乱していると、部屋の状態も物が散乱、混乱してきます。

・頭の中がいっぱい、いっぱいだと、部屋もモノであふれています。
逆も言えます。

・部屋の中が整頓されていると、頭の中も整頓された状態を保てます。

・へやがすっきりしていると、頭の中もすっきりで、混乱なく活動できます。
 
 実際、

「モノはメッセージを語る」

と言われます。
 部屋にものがあふれているだけで、たくさんのメッセージが語りかけてきます。

「はやく捨ててよ」
「もっと、きれにしてよ」
「不潔じゃない」
「だらしない」・・・

 自分では気づかないうちに、無意識レベルで、物を見た時点で、なんらかの「メッセージ」を受け、頭の中で「会話」してしまっています。

・これ、片付けなくちゃなあ・・・
・最近、使ってないよな・・・
・スマホ、充電しとかなきゃ・・・
・借りた本をかえさなきゃ・・・

 だんだんと頭の中がいっぱいになりますし、「重たく」なります。
 何か仕事や作業をしようと思っても、、物からのメッセージが入ってきているので、頭の中の「作業スペース」が小さくなり、効率が落ちます。
 また、「自分自身との対話」時間も減ります。常に、モノからのメッセージを受け、物と「会話」してしまっているからです。
 自分との対話が減れば、自分が何をしたいのか、何が好きか、どうしたいのかなど、優先順位もくるってしまします。だんだんと心にゆとりもなくなり、「健康」から離れて行ってしまいます。
 私自身も、部屋に物が散乱していた時、「帰宅」時間が遅くなる経験をしました。きっと、部屋の「重苦しさ」から逃げていたんだと思います。逆に、途中になっていても、資料や本をもとの場所に戻したり、メモ用紙をノートに挟んだり転記したり、思い切って服などを処分したりして整理整頓をしたら、とてもすっきりしました。すると、部屋で過ごす時間も増えました。

 心と周りの環境はつながっています。
 「心は普段見ているもの(環境)に似てくる」と言われます。
 整理整頓は、心の健康とも関係がありそうです。

2 ゴミは「ネガティブな」現実を引き寄せる

 掃除ができているかどうかは、「習慣の集大成」ともいえます。

 掃除ができない時、次のような心の癖、マイナスの習慣が身に付いていると言えます。

・先延ばし癖
・他人任せ
・小さいことに気づけない
・時間管理ができない
・分からないことはそのまま放置

 当然、そのマイナスの習慣から、部屋が片付かない、汚いこと以上に様々なトラブルを抱えることにつながります。
 
 小林正観さんが、「トイレ掃除をすると仕事やお金の困らなくなる」と言っていましたが、あながち、ただの気のせいや、目に見えない力がはたらいて~ということでもありません。「すぐに行動に移す」「自分から行う」「管理をしっかり行える」などのよい習慣、マインドが身に付いている(身に付けられた)結果とも言えます。
 
 今村さんは

ゴミには利息が付く

とも言っています。
 たしかに、物1つ、紙一枚など、わずかなゴミであればすぐに対処、処理できます。しかし、「ゴミ屋敷」と言われるような、ゴミの量があまりにも多い状態に増えてしまってからでは、とても短い時間で処理しきれません。そして、掃除できない、動けない状態になることで、さらにごみがごみをよんで、膨れ上がっていきます。

 さらに

ゴミの重さは心の重さ、体の重さ

とも言っています。

 ゴミや要らないものを捨てると心がすっきりします。
 それは物自体を捨てると同時に、そのものとの「思い出」にも区切りをつけることになるからです。想いにひきずられなくなるからです。だから、心が軽くなります。

 さらに、片付けをすることは一種の運動です。片付けをすればするほど痩せます。また、要らないもの、ゴミに囲まれた生活から解放されることで余計なストレスを感じずに済むからです。結果、暴飲暴食を抑える働きもあります。

自分の部屋の状態は、自分の頭の中の状態と同じであり、ひいては、自分の未来を表しているとも言えます。

 未来を明るくするためには、難しく考えなくても、とりあえず、10秒でいいから物を片付ける、いらないものを一つ捨てる行動からスタートするといいみたいです。

3 掃除は自分を、周りを、世の中をよくしていくもとになる


 実際に、自分の経験から言っても、掃除をすると心が落ち着きます。特にトイレ掃除をすると、メンタルが安定します。自分のことを好きになれます。
 そして、大げさに言えば、平和につながると確信しています。
 
・自分の部屋がきれいになれば、自分が輝き始めます。
・自分の家がきれいになれば、家族が輝き始めます。
・自分が住んでいる地域がきれいになれば、その地域住民が輝き始めます。
・職場がきれいになれば、そこで働く人たちが輝き始めます。
・国がきれいになれば、その国民が輝き始めます。
・世界がきれいになれば、世界が輝き始めます。
 
そうしたら平和にもつながると思います。
 現在、世界各地で戦争や紛争が絶えません。どちらに味方するか、何か援助するかすれば、ある意味、相手側と敵対することになります。何か私たちにできることはないかと考えた時、あるお坊さんは「祈る事しかないんです」と言っていました。何もしない事か?とも思えましたが、新たな火の粉が上がり、関係ない人の命が犠牲になることを考えれば、賢い方法なのかもしれません。
 私は、それにプラスして、自分の身の回りからどんどんと掃除してきれいにしていくこともプラスしていい気がしました。
 掃除を通じて、自分の心を穏やかにきれいにしていくことで、その周りも光り輝きます。
 そんな光が世界のあちこちに広がったら、ネガティブな現実、出来事も減らしていけると思います。

著書情報
・発行所   (株)ワニブックス
・発行年月日  2011年12月13日

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。

この記事が参加している募集

読書感想文

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?