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読書紹介36「のび太という生き方」

あらすじ
 「ドラえもん」学とは、国民的マンガ「ドラえもん」を徹底的に調べるという学問。登場キャラの行動やセリフを分析。その作業を通じて、多くの意外なことに気がつきました。特にのび太の行動や台詞に、興味深いものがとても多かったです。
 のび太という男の子は、実は想像以上に人生を上手に歩んでいるのではないか。のび太の人生は、一見して失敗の連続の様ですが、のび太は人生の重要な節目においては着実に夢を叶え、負け犬・のび太から勝ち組・のび太に変身しているのです。そんなのび太ならではの成功法則~「のび太メソッド」は、どんなダメな奴でも夢がかなう、魔法の法則です。

感想

子供のころからずっと見てきたアニメ。
今でも、映画などを見ます。

テレビ放映では、短いストーリーの中で、多くは、ドラえもんの秘密道具に頼って、うまくいったかのように見えて、行き過ぎたり、調子に乗りすぎたりで、逆にのび太君が大変な目にあう、あるいは、失敗してしまうオチが付きます。

しかし、いつもののんびり、ちょっと抜けているのび太君ですが、映画のストーリーの中で成長し、かっこいい姿も見せながら活躍します。

どちらも少年時代ののび太君にスポットが当たっているので「ダメな人」というイメージが先行します

しかし、この本の中でも紹介されているように、ドジでのろまでも、ジャイアンやスネ夫が遊ぶときには声をかける等、ちゃんと集団の中で、かけがえのない一員として認められています。

また、いつも叱られてばかりいても、ママも先生も見放したことは一度もありません

何より、子供のころからの念願だった「しずかちゃんと結婚する」という夢を叶えています。

奇跡とか、運がいいとかではなく、のび太君の行動や性格、人生への向きあい方が、夢の実現を引き寄せたとも言えます。

失敗を恐れて、あるいは、初めから大きな成功を望みすぎて、動けなくなりやすい自分にとって、のび太君の「行動力」「失敗にめげず、何度でも挑戦する姿」にたくさんの学びがありました。

本の中で紹介されていた「のび太メソッド。」は次の通りです。

➀ 人間関係で悩む → 完璧をいきなり目指さない
② やる気が出ない → 深く考えずやってみる
③ 苦手意識が強い → 簡単に実現する成功を体験する
④ どんなに有能でも悩む → 解決に向かわせる
⑤ 「うっかり忘れ」も、防ぐ方法を探せばいいだけ
⑥ 思い立ったら即実行。行動が裏目に出ても構わない。
⑦ 人手を集めるよりも、やり方を改善しよう
⑧ 有能でも、優しさがなければ敵を作ってしまう。
⑨ 夢中になってしまえばこっちのもの
⑩ 妬むよりも、相手の長所を素直にホメる
⑪ 欲を持ちすぎない
⑫ どんなに憎い人でも優しくする
⑬ 何に対しても偏見を持たない
⑭ 心配するよりも、まずは実行
⑮ 「かっこいい自分」を想像する
⑯ でも、現実ではかっこつけない
⑰ 周りの人たちに納得してもらう
⑱ 自ら行動して、周りに共感してもらう
⑲ 非常識な夢は叶わない
⑳ 他力本願で欲望丸出しだと、ひみつ道具も役に立たない
21 具体的に描ける夢は叶いやすい
22 「ぼくだって」という気持ちが、明るい未来を作る
23 「負けん気」が夢を生み出し、夢を叶える
24 最初から他人に頼らないようにする
25 夢は口に出して、周りに知らせる
26 直感で決断。とにかく動き出す。
27 失敗したら、再チャレンジするだけ
28 夢は叶うと信じきる
29 幸せになった自分の姿を想像する
30 目標から逆算して、いますべきことを洗い出す
31 周囲からの期待を思い出す
32 励まされた体験を思い出す
33 夢や冒険に憧れ続けて、頑張る心を元気にする
34 「愛する存在」で心を強くする
35 当たり前の人間関係こそ大切にする。でも依存しすぎない。
36 自分より、まず他人の幸せを望む
37 「失敗すること」までも、楽しむ

著書情報
発行社   アスコム
発行年月日 2014年11月7日
値段    800円(税別)

皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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