ひのたろう

幼少期からおこる不思議な出来事を何らかのメッセージと思い、それを読み解きながら人生に活…

ひのたろう

幼少期からおこる不思議な出来事を何らかのメッセージと思い、それを読み解きながら人生に活かしている。 不必要なものはこの世に存在しない。善悪も人が決めているだけのこと。 人は生まれながらに役割が決まっていて私欲に溺れなければ、思い通りの人生を手に入れることができると思っている。

最近の記事

常世の国から⑯

「かおのなかになにかいる」 人は負のエネルギーを持つと、同じような負のエネルギーが集まってくるようです。 スタッフに起こった出来事ですが、ある事情によって、彼女は友達や家族に大きな負い目を持った時期がありました。 朝、会社に着いて自分の席にいると、向こうの部屋から鼻水をすする音が聞こえてきました。「うん?誰か花粉症なのかな?」と思ったのですが、何やら違う…。 「Kさん。ちょっといいかな」と僕はKを呼びました。 案の定彼女は目を真っ赤にして、ハンカチで涙を拭っています

    • 常世の国から⑮

      • 常世の国から⑭

        「みえないけどこわい」 不思議な体験をたくさんしてるのですが、幽霊を見たことがありません。 もちろん見たくもありません。 幽霊を見てはいませんが、いわゆる心霊体験はしています。 高校卒業したばかりのこと。盲腸の手術をしました。 小さいころからお世話になっている個人病院で、1階が待合室と診察室、そして手術室があり、2階が病室、その上が屋上になっている小さな病院です。 僕は術後、抜糸するまでの間2階に入院していました。 二人部屋で、同じ歳の男と同部屋になりました。彼は事故で

        • 常世の国から⑬

          「せんぞがついてくる」 大叔母の葬儀の日のこと。 僕はまだ学生でした。 ちょうど夏休みで田舎に帰っていました。 葬儀は家で行われていたのですが、僕はなんだか光が眩しくて目を開けることができなくなりました。 やがて首が重くなり、その場に丸くなってどうにもならなくなったのです。 ところが頭はハッキリしているのです。 二階で寝なさいと言われ這いつくばいながら階段を登って二階にいったのですが、丸まったまま、仰向けになれません。 どうしようもなくまた一階に戻ってきました。 「大丈

        常世の国から⑯

          常世の国から⑫

          「しゅぎょうのじんせい」 グラフィックデザイナーになるための専門学校を卒業後、すぐに結婚して子供がいる生活から始まりました。 妻には未だに苦労をかけています。 僕は30歳になったらアートディレクターにならなければならない。 と決めていたので、結婚や子どもがいることは、それとは関係ないと思い込んでました。 今から思えばとんでもないことです。 でも決めたことはやらなければならない。いつもの使命感に動かされていました。 だから僕と結婚すると苦労をすると妻に伝えてました。 彼

          常世の国から⑫

          常世の国から⑪

          「よっぱらいとぶす」 怖い話がつづいたので、おじさんの話しでもしましょう。 言っておきますが僕の話しは作り話や盛ってもいません。 日常です。 家内も、周りの僕のことを知っている人は、それほど深刻なことだとは思ってませんが、どこかで畏怖していることを知ってます。 でもそんなこと、あるはずないと思っていることと、僕がジョーク好きでアホなことばかりいってるからだと思います。 では電車の中で起こったおじさんの話しをします。 ある日……あっ。おじさんの話しは電車の中が多いです。

          常世の国から⑪

          常世の国から⑩

          「おいなりさん」 半信半疑だったが自分のやってることが恐ろしくなった僕は、どうすればいいのかを考えていました。 次の年の正月。 毎年欠かさずに行っている神社に初詣に行ったとき。 いつものようにお神籤を引くと、いつもは気にしない内容が妙に気になりました。 「この神籤を引いたものは稲荷を信仰せよ」 稲荷…。お稲荷さん? 神棚つくってお稲荷さんを祀る…。 僕はそうしなければならない。と思いました。 すぐにそこに売っていた神棚一式を買って、棚をつくって祀りました。 そして毎朝

          常世の国から⑩

          常世の国から⑨

          「いきりょう」 呪ったり、思ったとおりになったり、先のことがわかったり、さまざまなことを考えてみると、このあたりから始まっていたと気づくべきでした。 それは学生のときでした。 寮は1年生のときだけで、2年生は寮を出なければなりません。田舎から出てきた僕は東京の土地勘がまだなかったので、寮の近くに住み、近くの喫茶店でバイトをしていました。 当然ながら1年後輩がその喫茶店に来ます。 そこで先輩風を吹かして楽しんでいました。ある日1年の女子が数人で来て、自分たちの部屋に霊感

          常世の国から⑨

          常世の国から⑧

          「のろっちゃう」 学生の頃。 学生寮に住んでました。 その寮はとても厳しくて、門限、消灯の徹底、朝の点呼、夜の点呼と、まるで軍隊のようでした。規則を破ると部屋全体の責任なり、厳しい罰がありました。 そう説明するとまるで戦後間もない頃のように聞こえますが、昭和の後半で人に話すと驚かれてました。 学生たちは不満が溜まってましたが逆らうと退学になるので、甘んじて受け入れていたような感じです。今では考えられません。 寮生全員が寮を担当をしている先生に呼ばれたときがありました。

          常世の国から⑧

          常世の国から⑦

          「いきたいところにいける」 東京に出てきて15年ほど経ったころ。 銀座を歩いていると急に 「なんだか小さくて新しさのない街だな」と思ってしまいました。 田舎から都会に憧れて来たときには、銀座の大きさ美しさに圧倒されていたのに……。仕方ありません。それがクリエイターという職業の業なのですから。 そして僕はこう思ったのです。 刺激のなくなったここより、もっと都会を見なければ…。 「そうだニューヨークに行こう‼︎」 それから半年後。 「新しいアーティストグループのプロモーシ

          常世の国から⑦

          常世の国から⑥

          「かたかたなる」 両親が家を建てたというので帰省したときのことです。 僕は20代後半くらいだったと思います。 親父は四人兄弟で、男、男、女、そして親父。つまり末子。 おじさんたちは皆、婿養子になったり、遠くの親戚の後を継いで出て行ってます。 ところがそれだけではなく、僕からみて祖父、曽祖父と全て末子が後を継いでいるのです。その呪縛のような因縁でこのあといろんなことが起きました。 それも、のちのちお話しします。 すみませんあまりにも不思議が多い人生なもので……。 親父は

          常世の国から⑥

          常世の国から⑤

          「しぬ」 20代のころの話しです。 いつもひとりで呑みにいくカラオケスナックがありました。 ハチノムサシというお店で、その昔ヒットチャートのトップを何週も独占していた 平田隆夫とセルスターズの平田隆夫さんのお店です。 平田先生とギターの菊谷さんのお二人には、生前大変お世話になりました。 その話しはいずれ懐かしいお話としてしたいと思います。 けっこう酔った僕は、夜中の2時くらいにお店を出ました。 店を出て横断歩道までいくのが面倒で、道路を渡ろうとしたときです。 ものすごい

          常世の国から⑤

          常世の国から④

          「ついてるよ」 霊は見えないけど、憑きやすい依代タイプ。 小さいときは虚弱体質で、風邪ひいたり熱を出して寝込んでました。そんなときは何かがついているのだと思います。 小さいときにハッキリとそんな出来事があったのですが、大人になるとそのことを楽しむようになってしまいました。 最初にとりつかれた記憶は小学校の低学年のとき。 ぼくを「生みなさい」と言ってくれたお婆ちゃんと、バスで何処かの墓参りに行ったときのこと。 真夏だったことをぼんやり覚えています。 帰りにガタガタと体が震

          常世の国から④

          常世の国から③

          「えーるおじさん」 思いついて語るので時代がポンポンと飛びます。 そのほうが同じような話にならなくて飽きないでいいかなと思って……。 会社を設立して2年くらいしたとき。 勢いに乗って広くて出来たばかりのビルに事務所を移した時の話しです。 仲間がお祝いに駆けつけ事務所でパーティを開きました。 そんなお祝いムードの時に、水を差すような電話がありました。 電話の内容は特に話すようなことではありませんが、とにかくへこんでしまいました。 いい気なって事務所を大きくした……。 この

          常世の国から③

          常世の国から②

          「しんせきのおれい」 ぼくは猫が好きで猫に守られているそうです。 守護霊については先祖が全てついていると言われた事がありました。また別なひとにも社を担いでると、社についてはいずれ話します。 もうひとつは猫神様だそうで、 だから猫にまつわる不思議も多くあります。これはそのひとつです。 道で猫が車にひかれて死んでいることがよくありました。 なんだか変ですが、よくあるというのは、何か起こるとその期間は同じことが続いてパタリとなくなります。まるで流行りか予兆のようです。 始ま

          常世の国から②

          常世の国から①

          「おつげでうまれる」 ぼくは産まれないはずの子どもでした。 兄を産んだあと体が弱ったお袋は、つぎの子どもは産めなかったそうです。 そのあとすぐに出来た僕も産まないと決めたそうです。つまりぼくは本当はこの世にいなかった人間というわけです。 ところが、祖母の夢枕に信心していた神様が現れて 「今度産まれる子どもは男の子。産みなさい。」と言ったそうです。 そのお陰でお袋は無理をして産んでくれたそうです。 黄泉の国に行く予定のはずが、この世界にいることを許されたと言うことです。

          常世の国から①