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海外に挑む者に厳しく、海外で稼ぐ者に優しい。

『海外に挑む若者を支えよう』というタイトルで、日経電子版に社説がありましたので、以下に参照しています。

概要としては、「若者が海外に挑む上で、円安により留学費用が増えていることは、問題だ。社会で対策を講じねばならない。」というところです。

非常に読みやすいので、ぜひ読んでみてください。

[社説]海外に挑む若者を支えよう 大谷翔平選手に続け:日本経済新聞

確かに、今、海外に留学するとなると、ハードルが高いですね。
私も、3か月前ほどに、高校生の女の子を持つ知人から連絡をいただきました。

内容は…
娘が、かねてより留学を希望していたのだが、費用があまりに高くて、親への負担が大きすぎる。
わざわざ、高校生で留学に行かなくても、大学生でもいいのではないのか?

というものでした。

知人の苦しみ、とても響きました。泣
費用は100万をゆうに超えている額でしたので、なおさら、厳しかったでしょう。

しかし、私は、その女の子が高校生になる前から、英会話を一生懸命練習し、スピーチコンテストに出るなど、英語に興味を持っていたことを知っていたので、知人にそれを伝えました。

すると、「あぁ〜、そうだった…。思い出したわ。ありがとう、踏ん切りついた。留学行かせるわ」と、アメリカ行きが決定しました。

そして、無事、留学をしている最中です。

この度の知人は、とってもいいお母さんだったので、娘さんの熱意に応えるべく、費用を出す決断をされましたが、なかなか全ての家庭で、このような決断になるとは限りませんよね。

海外留学の熱意に応えたくても、応えることができない。それは、自分の収入が少ないからだ…。という話になると、親も子もツラいですよね。

必ずしも留学しなければならないものではないですが、それでも「なま」の、「本物」の、外国を肌で感じることは、プラスの刺激にしかならないでしょう。

しかし、現状の円安は挑戦者に厳しいです。
このままでは、社説にもあるように、育つはずの人材が、うまく育たない可能性もあります。

一方で、すでに挑戦して、一定の成功をおさめている海外在住の日本人には、円安は優しいです。

海外で稼いだお金(ドル)を、日本円に換えたら、多くお金がもらえるわけですから、円安でも問題ありませんよね。

むしろ、円安の方が、海外で稼いだ場合に、円を得やすい環境なので、現状の優秀や人材は海外に流出し、日本国への居住をやめるかもしれません。

国内の人材は流出し。
国内の人材は育たない。

これでは、日本国は痩せ細るのみですね。

国内人材の育成に、舵を切れるかどうか、それは国としての問題でもあるし、個人の問題でもあるかもしれません。

岸田首相が、国連の演説で、日本の資金を外国の研究機関に投じて、ジャパン・チェアなるものを創設するということを、発表しました。

ジャパン・チェアを海外につくっても、「そこに誰が座るの!?」という問題は、今回の円安からみる、人材が育ちにくいこととつながっています。

ぜひ、『ジャパン・チェアに、誰が座るのか?』も、ご覧になってください!

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