神漫画 ゴールデンカムイ
今年のベストオブ出会い大賞、買ってよかった大賞は、ゴールデンカムイだ。
わたしの漫画道の中で、と言っても過言ではない。
連載中、複数の漫画サイトで数巻分が無料公開されていて、3巻程まで読んだことがあった。だがその時はそこで読み終えて忘れてしまっていた。
今年のGWの入り頃から、連載誌である週刊ヤングジャンプでの最終回掲載に合わせて、Webサイト上での全話無料キャンペーンが開催された。
漫画好きの貧乏としては、ラストがどうなったかだけでも読んでみようと思った。
作者様の野田サトル先生が無料公開するにあたって発表されたコメントで、全話読んでもらっても単行本を何度も読み返したくなる作品だと言う自信がある、という旨のコメントをされていた。
受けて立ったろ、という謎の槍を掲げて読み進めたのだが。
完敗だった。
平伏だった。
完全降伏で、神の降臨に祈りを捧げた。
多分ゴールデンカムイのレビューは書けな
い。ひとつの記事に収まるものではないし、書いても書いても納得しないだろう。
面白いから読んで!
これしか言えない。
感情闇鍋ウエスタン。
ゴールデンカムイのあおり文句だが、これほど端的なまでにこの作品を言い表した言葉はないだろう。
楽しさ、哀しさ、怒り、悲しみ、喜び。
すべてが在る。すべてごちゃ混ぜになって美味しくなっている。
どこをとっても矛盾がなく、登場人物の一人一人が、自分の正義のために動いている。
端から見て悪だとしても。
全ての行動にそれぞれの性格が出ており、モノローグなども無いことが多いため考察するのも面白い。ちょうどよく配置されたギャグパートが心地よい。
無料公開中、3周読んだ。それなのになお、あのときの登場人物のあの行動にはどこかに伏線があったのでは?!という思いから何度も読み返したくなり、今、少しずつ買い集めている。
幼子が食事のプレートに好物を残し、少しずつ大事に食べるように、少しずつ。
まさに野田先生のおっしゃる通り、何度も読み返したくなっているのだ。
あの時、無料公開だから読んでみようかな、と思った自分を存分に褒めたい。
まじで今年のグッジョブ自分大賞。
本当に出会えてよかった。
買ってよかった。
買えてよかった。
無料公開をご英断された野田先生と集英社の皆様には多大なる感謝を申し上げたい。
ゴールデンカムイ展、近くにも来てほしいなあ。
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