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おめでたい言葉,多様性        正欲を読んで

朝井リョウさんの正欲を読見ました
人種,性自認など様々な個性の多様性を尊重する昨今の社会
視野の狭い人間になりたくない
私は多様性を尊重しているフリをしていたんだと気づいたので,記録

正しい欲望

水が噴き出す映像に性的欲求を感じる登場人物たち
正直,全く理解できません
ですがこの欲望,誰かに迷惑をかけているわけではありません
幼い子供に欲望目を向ける犯罪者がいますが,その人たちより全然マシ

しかし,
   全然マシ
こう表現してしまう自分が恥ずかしいです
理解があるフリをして,無意識に彼らを見下しています
どう見ても自分の欲望は,大多数に認められる側にいる余裕が込められています

恵まれない人に手を差し伸べる時
自分が優位な立場にあり,手を施してあげてるという認識を持ってしまうのと似た感情があります

あくまで自分は社会的に認められやすい側にいて,でも自分と違う立場の人にも理解があるのだというフリをしているんです

ラベル付けできる少数派

LGBT・ダイバーシティ
多様性を認めようとする社会の中でよく聞く言葉だと思います
これらが受け入れられて,
水が噴き出す映像に性的欲求を感じる人
はなぜ受け入れられないのでしょうか??

・LGBTを認めること
・水が噴き出す映像に性的欲求を感じる人を認めること

社会的少数派に対する偏見を持たないという意味で,違いはないはずです
これらを平等に認識できないのは,結局自分自身で受け入れられる偏見と受け入れられない偏見を線引きしているのだと思います

自戒を込めて

結局私は少数派の中の多数派しか受け入れられていないのです
なのに,名前がつけられるような少数派の中の多数派を認めることで,多様性を受け入れられる視野の広い人のフリをしていました
真の意味での多様性とは何のか
未だ答えは出ていませんが,
私は少数派に理解があるよ!という姿勢は真の少数派を傷つけるだけ

この事は今後様々な人と出会う中で忘れないようにしようと思います



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