見出し画像

第77回「IB校における地理教育実践~学び方を学ぶ地理教育~」(「地理総合」研究チーム)

地理の授業をどのようにして探究的な学習にするのか? 探究的な学習を行うにしても、教師主導ではどうしても、受動的な生徒が現れたり、 内容も教員の理解力によって思考が閉じられるものになってしまう可能性が高い。生徒がより主体的に、自分の意見を持って取り組む授業にならないだろうか?
探究的な地理の授業と大学共通テストや国公立大2次での成果に合流点はないのか?という点では、大学共通テストで必要とされる、知識理解や見方・考え方などをどのように学習させれば効率的に教えられるのか?
国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいきます。IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人が持つ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがありえると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけてい ます。これが国際バカロレアの使命です。
10の学習者像が想定される。探究する人、知識のある人、考える人、心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、コミュニケーションができる人、信念を持つ人、バランスの取れた人、振り返りができる人です。
IBの教育の特徴は以下のようである。
5つの「学習の方法」(思考スキル、社会性スキル、コミュニ ケーションスキル、自己管理スキル、リサーチスキル)と、6つ の「指導の方法」(探究を基盤とした指導、概念に重点を置く指導、文脈化された指導、協働に基づく指導、生徒の多様性に応じて差別化した指導、評価を取り入れた指導)には、IBの教育を支える重要な価値観と原則が含まれている。
報告者は今後について以下のように述べました。
今後は、DP地理の教員として、私自身の学びを深めていくとともに、普通科へのDP地理の学び方を導入することを進めていきたい。 世界とつながる学びとしての地理にすること。世界を知り、世界をよりよくするための学問(地理的な知識、見方・考え方、スキル)としての必要性、すばらしさ、楽しさを伝えられる教員になりたい。
【以下議論】
ブレイクアウトルームでは、以下のお題について話し合いました。
私は、地理の授業でやりたかったことが、ネット環境の充実など社会の変化により、DP地理の実践という形で実現しています。皆さんが「地理」や「日本史」、「世界史」、「公共」、「政治経済」、「倫理」などで本当にやってみたい授業ってどのようなものですか?
・活動的要素が多いがどういう意図か?
社会参画的要素?
・どういうところがゴールなのか
casやsa
授業で学んだことを社会で活かしましょうという取り組みがある。総合などで補う部分がある。
・未来的要素は?
その他の授業で総合などで補う部分がある。
・中学校との連携が一貫校ではなく併設型であるのでもう少し中学校段階で概念的な学習をしてほしい。6年を見据えての学びを実現したい。
・学びあう授業がいいなという漠然と思っている。
探究的な学びができたらいいな。
・dpを取るのはどれくらいの人数がいるのか。
60人中21人
・授業に対するモチベーションはどうなのか。
・フランスのバカロレアとは違うのか?
・探究などを行うことで世界の動き、社会がよく見えて来た。大学で学んだ時にそれをよく思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?