「あなたも彼氏いないから」―”下に見れる友人”として利用されることについて

わたしには、生まれてこのかた交際相手がいない。
そのわたしが、人生で腐るほど聞いてきた台詞がこちら。

「私には彼氏がいないけど、オブリガート(わたしの名前)にもいないもんね!だから大丈夫!」

そうですね。
事実は否定せず、とにかく笑っておくのが処世術。
まあ別にわたしは、交際相手が欲しいなんて思ったことはないから、その点は傷ついてはいない。


しかし、疑問に思うのが、

「じゃあ、もしわたしに交際相手ができたら、あなたは大丈夫ではないんだろうか?」

わたしに交際相手がいないから/なんならずっといないから、あなたは「それじゃあ自分も大丈夫」ってメンタルを保っていられるんだよね。
なら、わたしに交際相手ができたとき、あなたはメンタルを保っていられなくなるんだよね。

このとき、わたしはあなたにとって「交際相手がいない人」つまり「自分同等、もしくは下に見れる人」であり、そうであることであなたの役に立っている。
そうでなくなってしまえば、あなたにとってのわたしの利用価値はなくなる。


そんなことを思ってると、
「この人は、わたしを下に見ることで自己肯定感を保てるから、わたしと一緒にいてくれるのかな」
と考えるようになってしまう。

別段これは恋愛だけではなくて、
「この人は、わたしが頭が悪いから一緒にいてくれるのかな」
「この人は、わたしがポンコツだから一緒にいてくれるのかな」
にもなり得る。


だから素直に、「恋愛したい」「成績上がったことを喜ぼう」ってなれないんだよね。
「この人」にとっての理想のわたしではなくなってしまうから。駄目な人でいてくれ、下に見れる相手でいてくれ、そんな期待に応えられなくなってしまうから。


もちろん、そんな歪んだ見方で「あなたも彼氏いないから」なんて言ってる人が全員ではないってことは分かってるし、そもそも見下してくる友人なんて縁切ってしまえって自分でも思う。
でもさ、やっぱそんな言い方されたら色々考えてしまうよ。


そうやって、他人がどう思うかから自分がどうあるべきかを逆算して考えて、他人が望んでる自分になってるのが、わたしがオブリガートたる所以。


あ、お米が炊けた。チャーハン作ろっと。(切り替え早い)