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嫌われ者との付き合い方の一例

この世の中には様々な場面で様々な人たちがいます。
ここでは私のバイト先にいる人との距離感が上手くつかめないMさんを紹介しましょう。

始めに私はこのMさんは好きです。いや好きになりました。

はじめは周りの人同様なんかなれなれしくて嫌だなという人でした。

しかし同じ大学、同い年ということもあり学校であったときに気まずくなることを避けるべく、Mさんのいいところを探しました。

自分の快適な大学生活のために。不穏分子を作らないように。

バイト先での会話、Mさんが活躍してる話、気配りの仕方、話してる時の目線を見て誠実さや中身を観察しました。
結果この人は害はないけれど、別に深みがなくて面白くない人ってことが分かってしまいました。

でもこのままだと、きっと今までの疎遠になった人たちの一員になってしまうんだろうなと思ったけれどそんな人に向けて何をしてあげればいいのか。
バイト先でいい噂が流れるように自分はいろんな人にMさんは根はいいやつなんだけどなあと話して回りました。

あんまり効果は表れませんでした。
なんかよくわからないけど嫌な奴っていうレッテルが大きすぎて
都内の落書きのようにはがれませんでした。

ある日バイト先の男子メンバーでごはんに行きました。
そこにはMさんもいて不思議なメンバーでした。

その日の自分は、バイトメンバーでのご飯という雰囲気に飲まれ気づいたら終電を逃していました。
Mさんは自分がお酒を飲めないことを知ってかばって
飲んでくれていました。

お酒が好きとのこと。
全然知りませんでした。

その日Mさんの家に泊まりました。
明日授業がありお互い忙しいのに。

Mさんの部屋はモデルルームのようにきれいで、中学のころから集めているというアニメグッズ、配信者の缶バッチが飾ってある棚がありました。
ホコリ一つありませんでした。
こんなに几帳面なんて知りませんでした。

Mさんは自分のためにエアベッドを膨らませてくれて、寒いでしょと毛布まで貸してくれました。
Mさんは厚着して寝てました。

朝三つの大きな目覚ましで起きました。
Mさんは8時に起きればいいのに自分が電車に早く乗れるようにと6時にセットしてくれてたみたいです。
Mさんは朝ウォーターサーバーのお水をたくさん飲んでました。二日酔いしてたみたいです。

自分をかばってくれたせいで。

自分はMさんのおかげで授業に間に合うことができました。心の底からMさんに感謝しています。
それからですかね自分がMさんのことを好きになったのは。

自分はMさんに何をしてあげられるのでしょうか。

自分はMさんを勝手に評価して見限りしている気分に浸って、Mさんの話を聞いて回ったはずが悪口を聞いているだけになっていたことや
この話の初めにも偉そうにMさんを好きになったとか言ってまだ自分が評価する側にいると勘違いしていたりと。もう手遅れですよね?

本当に嫌われてるのは誰ですか?
嫌われるべきは本当にMさんですか?
自分はMさんにどう思われているのですか?
でも本当にMさんはいい人なんですか?
なんでバイトの人はお酒進め続けるんですか?
悪口を平気で話す人とその人たちと関わりがある人はどうですか?

さてこの中に好かれる人はいましたか?

自分は明日Mさんとご飯を食べに行きます。おやすみなさい。


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