待ち合わせは浦和駅【はじめてレッズをみた日】#4
Jリーグ発足から2年連続最下位だった浦和レッズは1995年にドイツからやってきたホルガー オジェックが監督に就任してから優勝争いができるチームに変貌していた。
サッカースタイルは堅守速攻。同じくドイツからやってきたギド ブッフバルトが守り、ウーベ バインがスルーパスを出し、福田正博がゴールを決めて日本人初の得点王に輝いた。
その頃から結果を知るだけではなく、ときどきテレビ埼玉で試合を見るようになっていた。
いよいよ、初めて見る浦和レッズの試合当日を迎えた。入手したチケットは自由席2枚。サッカー好きの友人を誘って浦和駅で合流して、バスに乗って駒場スタジアムに行く予定だった。
しかし約束の時間を過ぎても友人は現れなかった。もしやと思い東口の改札に向かうと果たしてそこに友人いた。
「あれ?駒場スタジアムって東口じゃなかった?」
「バスは西口のロータリーから発車するんだよ」
「しまった。改札出ちゃった」
「わるいけど入場券を買ってくれ」
以前の浦和駅を知っている方にはご存知の通り、東口の改札を一旦出てしまうと西口に向かうにはだいぶ遠回りをする必要があった。そこで入場券を買って東口から浦和駅構内に入って西口に抜ける方が早かったのだ。
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