見出し画像

興味はなかった【はじめてレッズをみた日】#1

サッカーにはそれほど興味はなかった。

埼玉に住んでいるが大阪出身の親父の影響で物心つく前から阪神タイガースのファンになっていた。野球観戦には何度か行った。後楽園、東京ドーム、神宮球場、横浜球場。いつもビジター席だった。

一度でいいから甲子園で阪神を応援したい。その願いを叶えたのは大学生になってからだった。

甲子園は別格だった。

大阪梅田駅から甲子園駅まで向かう阪神電車のなかは既にチームカラーの黄色に染まっていた。甲子園駅を降りて、高速道路をくぐり、ツタで覆われている甲子園球場を見たときには涙が出そうになった。

甲子園球場をぐるりと周り、外野席の入口から入るとグランドが見えてきた。テレビでしか見たことのなかった甲子園はもうそれだけで素晴らしかった。

試合が始まると熱狂的な阪神ファンの応援は想像以上に凄まじかった。六甲おろしを歌い、ジェット風船を打ち上げた。

ホームゲームというものはこれほどまでに熱くなれるものなのか!
地元のチームを応援することに強い憧れを抱くようになっていた。

そして1993年にJリーグが発足した。

地元の埼玉には『浦和レッズ』があることを知った。サッカーにはそれほど興味はなかったが、応援するなら間違いなくホームの『浦和レッズ』だなと思っていた。

(つづく)

#浦和レッズ #urawareds #wearereds #サッカー #Jリーグ

サポートして頂いたら有料記事を購入します!