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鹿島には絶対に負けられない【浦和レッズ】

J1リーグ前半戦最後の第19節、浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦。

どんな試合であろうと、鹿島にだけは負けられない。

本節はサポーターによる『Lフラ』デー。Lサイズの旗を掲げて選手を後押しするのだ。キックオフからここぞのときの『We are REDS! 』コールからの『 Pride of URAWA 』のチャントが始まり、サポーターのこの試合にかける熱量が伝わってくる。

前半は鹿島の鈴木優磨選手に2点決められ0ー2で折り返し。

全く機能していなかった前半の4-3-3から、後半は4-2-3-1へとシステム変更したのが当たりだった。明らかに浦和のポゼッションがよくなり、攻撃回数が多くなった。

後半31分。足を攣った岩尾憲選手に代わって武田英寿選手(ヒデ)がピッチに入る。直後、裏に抜け出した伊藤敦樹選手(アツキ)からの折り返しに、ヒデがあわせて今季初ゴールを決める。スタジアムがヒートアップする。



圧巻だったのはアディショナルタイムに突入した後半47分のフリーキックだった。前節のセレッソ大阪戦でのヒデとリンセン選手のホットラインが思い浮かんだ。映像ではヒデではなく、リンセン選手の動き出しに注目していた。

ヒデがボールを蹴ったとき、一瞬、何が起きたのかわからなかった。リンセン選手に向かっていくはずだったボールが全く違う軌道を描いている。誰もが意表を突かれたはずだ。

ボールはゴールの左端でワンバウンドしてから、ゴールマウスに吸い込まれていった。同点ゴールが決まる。映像のなかのスタジアムは沸騰し、僕は部屋の中で声にならない声で絶叫していた。



滅多にコールされない『We are REDS! 』が再びコールされる。選手もサポーターも諦めていない。まだ5分ある。アツキが粘ってパスを出すとリンセンが頭で落として、凌磨の足元に転がる。凌磨が一人交わして左足でシュートを放つも、ゴールの枠を捉えることはできなかった。

両チームの選手の体力は、もうほとんど残っていないはずだ。それでも、ボールに喰らいつく。意地と意地のぶつかり合い。勝ち点3を得るために、最後の力を振り絞る。

そして、後半52分。主審が試合終了のホイッスルを鳴らすと同時に何人かの選手がピッチに倒れ込んだ。試合は2-2の引き分けに終わった。

鹿島には絶対に負けられない。気持ちが伝わる試合だった。


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(見出しの画像は公式Xより引用しました)

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