GABAが効果ないと言われている理由
こんにちは、ちょらです。
近年GABAは精神安定に効果のある物質として注目を集めています。
しかし、GABAを経口摂取しても脳へと運ばれないため意味がないという意見もあります。
今回はそんなGABAについて紹介していきます。
GABAの効果
GABAは抑制性の神経伝達物質として働き、興奮を抑えることで以下の効果があります。
ストレス軽減
精神安定
リラックス
入眠を促す
血圧を下げる
コレステロールを減らす
不安やストレスを抑制し、精神を安定させる効果
人は不安やストレスと感じると交感神経が優位になり、ノルアドレナリンが分泌されます。
これによりストレスに対抗する体制に入るわけですが、GABAは副交感神経を優位にし、ノルアドレナリンの分泌を抑える働きをします。
そのため、不安やストレスを軽減させて気持ちを落ち着かせる効果があります。
またストレスは免疫力を低下させたり、胃酸分泌により胃の粘膜を攻撃するなどの悪影響がありますが、GABAによってこれらの悪影響を少なくできます。
心身をリラックスさせ、入眠を促す効果
GABAは副交感神経を活発にしますから、リラックス効果があります。
リラックスすることで入眠を促し、睡眠に入るまでの時間を短くできます。
また睡眠中もGABAは合成されていますから、睡眠の質を高めることにつながります。
高い血圧を下げる効果
不安や恐怖などのストレスを感じると、ノルアドレナリンが分泌されて、血圧を上げることで全身の細胞に素早く栄養を届けてストレスに対抗しようとします。
GABAはノルアドレナリンの分泌を抑制しますから、血圧を下げ不安感を抑えます。
これは高い血圧を下げる効果であり、正常な血圧を下げる働きとは異なります。
また、いくつかの実験によりGABAにはコレステロールや中性脂肪の代謝を促進させる効果があることがわかっており、高血圧を改善し血圧を正常に保つ働きがあります。
GABAを経口摂取しても意味がない?
脳はとても重要な臓器ですから、血液脳関門という扉がついています。
この扉を通れるのは低分子か脂溶性であることです。
しかし、GABAは血液脳関門を通れるほど小さくなく、水溶性であるため脳に入ることができません。
そのため経口摂取しても意味がないとされています。
しかし、実は腸の細胞にGABA受容体が存在し、GABAを摂取することで、腸から脳へと信号が伝わり、GABAの産生が促されると言われています。
実際にラットによる実験では腸と脳の信号を遮断するとGABAの産生が促されなかったと報告されています。
ストレスを受けるとお腹が痛くなるように、脳と腸は密接な関係があり、GABAもこの関係により効果を得られる物質であると言えます。
GABAを増やすには
GABAを増やすには体内での合成を促すか、食事によって摂取するかです。
合成量を増やす方法
GABAはグルタミン酸というアミノ酸から合成されます。
そのためタンパク質を多く含む食品を食べることが有効です。
また、タンパク質をアミノ酸へと代謝し、体内で使えるようにするためにビタミンB6も合わせて摂るとより効果的です。
食事によって増やす
GABAを直接摂取することで脳内での合成が促されますから、発芽玄米などGABAを多く含む食材を食べるのも良いでしょう。
発芽玄米
トマト
なす
漬物
キムチ
味噌
発芽玄米の他にも、トマトやナスなどの野菜、漬物などの発酵食品にも多く含まれています。
まとめ
ストレスを軽減する
リラックスする
睡眠の質を高める
血圧を正常にする
経口摂取することで脳での合成が促進される
タンパク質やビタミンB6を摂る
発芽玄米、野菜、発酵食品を摂る
それではありがとうございました。
健康生活をお過ごしくださいっ!
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