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インクルーシブ教育システム構築と合理的配慮

文部科学省中央教育審議会は、
2012年7月に「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」という報告をまとめました。

この報告は、障害のある子どもが、障害の有無にかかわらず、他の子どもと共に学校生活を送り、学びや成長の機会を平等に得られるインクルーシブ教育システムの構築に向けて、特別支援教育の推進に関する基本的考え方と具体的な施策を示すものです。

報告では、インクルーシブ教育システムの構築のために、以下のような基本的考え方が示されています。

  • すべての子どもが、その個性や能力を十分に発揮し、自立した社会生活を送ることができるように、必要な支援を提供することが重要である。

  • 障害の有無にかかわらず、すべての子どもが共に学ぶことが、多様性を尊重し、共生社会を実現するために不可欠である。

具体的な施策としては、以下のようなことが示されています。

  • 早期からの教育相談や就学相談の充実

  • 障害のある子どもの学びや成長を支援する教室や教材の整備

  • 教職員の特別支援教育に関する専門性の向上

  • 地域社会との連携の強化

この報告を受けて、
文部科学省は、インクルーシブ教育システムの構築に向けたさまざまな施策を進めています。

インクルーシブ教育システムの構築は、障害のある子どもだけでなく、すべての子どもの成長と社会の共生を実現するために不可欠な取り組みです。
今後も、この報告の示す方向性に基づき、さらなる施策の推進が求められています。

インクルーシブ教育システムの構築においては、障害のある子どもが学校生活を送る上での困りごとや障壁を取り除くための合理的配慮が重要です。

合理的配慮の提供により、障害のある子どもは、他の子どもと共に学校生活を送り、学びや成長の機会を平等に得ることができます。
また、障害のない子どもも、障害のある子どもと共に学ぶことで、多様性を理解し、共生社会の実現に貢献することができます。

インクルーシブ教育システムの構築と合理的配慮の提供は、障害のある子どもだけでなく、すべての子どもの成長と社会の共生を実現するために不可欠なものです。

これまで紹介してきた、リエゾン学級経営は、
いうなれば、インクルーシブ教育システム構築の際必要不可欠となり学級経営手法なのです。

この手法を用いれば、誰でもインクルーシブ教育が実現できます

今回は、この中ででてきた「合理的配慮」とはどういうことなのか詳しく考えていきます。
下のイラストをご覧ください。
合理的配慮を説明する際によく使用されるものです。

https://unifywestfield.org/news/equity-versus-equality/

まずは左のイラストから。
一番背が高い子をA,真ん中をB,一番背が低い子をCとします。
3人が野球を観戦してます。
この3人の目的は野球の試合観戦です。
3人とも同じ高さの台に乗り観戦しようとしているのがわかります。
AとBは野球を観戦できますが、Cはこの台1つでは、まだ観ることができません。
Aは台がなくても、背が高いため観戦できます。
そこで、Aの台をCに渡します。
すると、Cは観戦できました。
これで3人とも、背の高さに関係なく、同じように野球観戦ができ、目的達成です。
このように、
ある目的のためにスタートラインを揃えてあげることを

合理的配慮

と呼んでいます。

以上、合理的配慮についてでした。


リエゾン学級経営は、これからの教育の重要な鍵となるでしょう。
さまざまな背景や特性を持つ子ども達が、お互いを理解し合い、共に成長する。それが、
リエゾン学級経営の目指す未来です。

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ぜひスキ、フォローをしていただけるとうれしいです。
今後の励みになります。

一人でも多くの方がこのリエゾン学級経営に賛同し、実践していただけることを願います。
すべての子どもの幸せを祈って!

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