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鬼ごっこで泣いてしまう子に寄り添う!少数派も楽しめる新たなルールが登場

休み時間中に何かトラブルがあって、泣きながら教室に戻ってくる子がいます。
3時間目と5時間目はそういったトラブルを対処していて授業がすぐに始められないなんてことはよくあります。

特に、クラス全員で遊ぶ企画を立てて、鬼ごっこなどをすると、泣いてしまう子が必ずいるといっても過言ではありません。
なぜか?
泣いている子に理由を聞くと、
「一人狙いされた」
というのです。
いつの頃からか、この「一人狙い」という言葉が市民権を得て、子ども達も日常的に使うようになりました。
初めて聞いた時、
「鬼ごっこはある一人をターゲットにして、追いかけて捕まえる遊びなんだから一人を狙うのは当然」
と思っていました。
しかし、子どもは、狙われてしくこく追いかけられるのが嫌なようです。
だから、校庭で鬼ごっこして遊んでいる子の中にはかくれんぼみたいにどこかに身を潜めていることも多いです。

クラス全員が遊ぶことのできる遊びに「鬼ごっこ」があります。道具なども使用せず準備もいらず気軽にできるからです。
ですが、走るのが苦手な子にとっては、鬼ごっこはやりたくない遊びになります。

今回は、走るのが苦手な子が少数派となります。
普段教室の中で、おとなしく授業を受けることができない子たちが多数派に属すことになります。

普段の学校生活で、少数派と多数派が融合せず、バラバラであったら、この鬼ごっこは多数派の論理で、多数派が決めたルールで遊ぶことになります。
少数派の一人が声をあげたところでルールは変わりません。

ですが、普段から少数派の気持ちに寄り添っていくことのできるクラスであれば、立場が逆転した時、今度はいつも少数派であった子達が、走るのが苦手な子が楽しめるようなルールの工夫をするようになるのです。

「それじゃ、走るの苦手なやついる?」
「今手をあげたやつは、2回まで鬼にタッチされてもいいことにしない?」
「あっ!それいいね。」
「〇〇ちゃんもそれならやる?」
「うん」

といったように、相手の立場になって考えられるようになっていきます。
そして必ず、その日の帰りまでに、この苦手な子でも楽しめるルールを作った子を褒め、よかった点を価値付けていきます。

そうすることで、人はみな苦手なことが必ずあり、助け合って生きていくことが大切だということを学びます。

互いに自己肯定感が高まる瞬間です。



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