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## 運動会の徒競走指導:フライングと出遅れの対策法

今回は、運動会徒競走指導の問題点について考えていきたいと思います。
 
みなさん徒競走の指導はどうしてますか?

運動会の練習は大体10時間程度あることでしょう。

そのうちの15分くらいしか時間をとっていないなんていう学年もいるのではないでしょうか?
運動会というと、どうしても表現種目に時間をとる傾向が小学校にはあります。
 
しかし、子どもたちにとって表現種目は指導者側が思っているほど心に残る種目にはなっていません。

実際に、運動会後に作文書かせるとわかります。
ほとんど練習していないにもかかわらず、徒競走を題材にする児童が一定数います。
指導時間からしたら大半が表現種目を題材にしてもおかしくはないのですが…
 
指導時間の短さを嘆いても仕方ないので、今回は徒競走の指導のポイントについて紹介したいと思います。
これは体育主任だけでなく、すべての先生が知っておくべき内容です。
 
指導のポイントはいろいろたくさんありすぎるので、スタートに限定します。
スタートのポイントは2つ。

フライングと出遅れ
です。
 
①フライング
誰もが一番になりたいという気持ちがあります。
だから当然、フライングは起こります。
ただ、フライングを防止する方法はあります。
 
ひとつは、スタートまでの一連のかけ声と動きやタイミングをしっかり事前指導しておくこと。

いつピストルから音がでるのかわからず、我慢できずに飛びだしてしまう子どもをよく見かけます。
事前指導しておけば多少減ります。
 
とはいえ、やはりフライングはなくなりません。
とにかく一番になりたいという気持ちや衝動性が強い子どもは事前指導はあまり効果ありません。
そういう場合の手立てがあります。
 
ピストルをうつタイミングを、事前に指導したタイミングより少しだけ早くうつのです。

さらに、フライングしそうな子どもが事前にわかっているなら、その子どもだけ見ながらピストルを打てば確実にフライングは防ぐことができます。
ただ、そうそると他の子たちはみな出遅れてしまうので、よい方法とはあまり言えません。
もしやりたいのであれば、同じレースの子にそれとなく、早めに打つから気を付けてと事前に指導しておくとよいでしょう。
 
②出遅れ
ただ、2つ目の手立て(ピストルを打つタイミングを早める)を間違えて解釈すると出遅れが多発します。
一見スムーズに進行しているように見えますが、絶対にやってはいけません。
 
位置について
よ~い
どん
 
「よ~い」から「どん」まで普通  は「1、2」と数えてから打ちます。スタートは用意の姿勢で静止していないといけないからです。
 
早く打てばフライングなくなると間違えた解釈をすると、「よ~い」と言った後すぐにピストルを打ってしまいます。
 
走る側からしたら、たまったものではありません。
足を後ろに下げたと思ったらスタートなのですから。スタートの準備などできません。
反射神経のよい子どもだけがよいスタートをきれます。
 
これではフライングしないためだけに走っているといっても過言ではありません。
 
ではこの出遅れがないようにするにはどうしたらよいか?
やはりスタートまでの流れをしっかりと事前指導することです。
 
それに加えてスタートの仕方も指導します。
体育主任は、学校全体で、このスタートの仕方を共通理解を図りましょう。
このことを知らない体育主任だったら教えてあげましょう。
 
次回、その指導方法を紹介したいと思います。

参考になる方がいたら幸いです。



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