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Teachで指導すると子どもはどうなるのか?

TeachとCoachは、どちらも指導するという意味ですが、指導の目的や方法が異なります。違いを、以下の表にまとめます。

TeachとCoachは、どちらも指導方法として有効ですが、目的や対象、場面によって使い分けることが重要です。

日本の教育システムは、明治時代に制定された学制以降ほとんど変わることなく一斉指導を貫いています。

つまりTeachです

先生が黒板の前に立って授業を行い、
児童は全員、黒板の方に向かって座って授業を受ける
という昔ながらのスタイル。

最近はCoach手法を取り入れている先生も増えてきました。
ですが、初等教育の特性上Coachを100%は無理があります。
そこで、TeachとCoachの違いを理解し、両者を融合させ指導していくことが重要と言えます。

今回は、Teachについて考えていきたいと思います。

Teachで指導された場合
・主体性のない子が育ちます。
・したがっている方が楽だと思うようになります。
・言われた通りに従っていれば、先生から怒られることがまずありません。
・最低限必要な学力が身に付きます。
・みんなと同じ多数派でいることができます。
・同調圧力があったとしても、周囲と同じ言動とってるので気になりません。
・主体的に学習することはありません
・めあてを先生が一方的に書いてそれを言われたまま写すだけなので問いはもたずに学習します。

Teachで指導してきた人
・集団を自分の思い通りに統率しようとしたがります
・考えさせるより、指示した方が楽だと考えます。
・自分の指示に従わない子は少数派にしてしまいます
・計算などのスキルしか身に付かず、思考力は身に付きません
・多数派VS少数派という構造をつくりだします
・めあては子どもでなく、教師自ら一方的に提示します。
・自主学習という宿題をやらせている矛盾には気づいていません。
・少数派の気持ちに寄り添うことが苦手です。
・子どもが主体的かどうかよりも、自分の指示に従っているかどうかに価値を置きます。
・自分の経営方針のみが正義と考え、他の考えを受けれることができません。
・上記の教育技術が大きな財産だと思っています。
・その財産を廃棄することができません。

Teachで指導してきた人が、Coachを取り入れるとなると、0からのスタートとなります。
簡単にはできません。
なぜか?
自分が築きあげてきた数十年をすてる勇気がないからと、新しいことを学ぶだけの時間と気力がそこにはないからです。

先生が変われないので、子どもも変わりません。
ひいては、教育はかわりません。

学校の教育現場は、認知と行動の歪みのオンパレードです。
その歪みに気づいていないために、日本は教育後進国に成り下がってしまったのです。

この認知のゆがみを改善する救世主は「認知行動療法」です。
近々、お話ししていきたいと思います。

それではまた!

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