英語&翻訳解説【Lively Up Yourself】
まず曲を理解する
「元気出そうぜ つまらない顔はダメだ」
この曲は、このオープニングに尽きます。
ネガティブことを考えてふさぎ込んだりせず、音楽でこころと身体を開放して人生を楽しむんだ。レゲエはそのためにあるんだ。
ボブはそう語りかけてます。
続く歌詞では、どうやってリズムに乗って身体を動かすのか、具体的な方法を説明しています。
曲に込められたメッセージは「さぁ、踊ろう!」です。ボブが教えるレゲエ入門みたいな曲です。
英語表現と訳し方
Lively up yourself
Livelyは「元気がいい」、「活発な」という意味の形容詞です。動詞形はありません。
動詞ではないので文法的には完全に間違ってます。正しくはLiven up yourselfです。
Liven up ~は「~を活気づける」という意味です。
Let’s put some music on to liven things upという風に使います。「景気づけに何か音楽をかけようぜ」という意味です。
Don't be no drag
Don’t be no 〜 というのは、よく使われる口語的な否定表現です。
意味はDon’t be a dragと同じです。
Drag
「障害物」、「足手まとい」、「おもしろくないもの」、「おもしろくない人」という意味の名詞です。
「異性の服装」という意味もあります。Drag partyのdragです。
ここでは「そんな風になるなよ」と歌っているので「つまらない顔」と訳しました。
Another bag
直訳すると「もうひとつのバッグ」です。
Bagには「かばん」、「バッグ」、「袋」以外に、「好きなこと」、「得意なこと」、「生活様式」、「演奏スタイル」といった意味があります。
ボブたちが欧米に紹介したレゲエはジャマイカの文化です。ライフスタイルと言ってもいいかもしれません。
音楽やリズムはその一部に過ぎないので「別の生き方」と訳しました。
Dip
他動詞の場合、指とかフライドポテトなんかをちょっと液体に浸すという意味ですが、ここでは自動詞として使われているので「沈める」とか「下げる」とか「落とす」ことを指します。
この箇所では身体の動かし方を説明しているので、「膝をかがめる」です。
ちなみに膝をかがめてからリズムに合わせて伸び上がるのがルーツレゲエの踊り方の基本です。
Through my door
「俺のドアを通って」という意味です。
自分がレゲエの世界への入り口だと言っているわけです。
「膝をかがめて俺のドアを通るんだ」と歌っているんで、簡略化して「俺のドアから入るんだ」と訳しました。
Come
通常は「来る」という意味ですが、ここでは目標物の方に動くことです。
踊り方の説明なので、「踏み出せ」と訳しました。
Skank
比較的よく知られたレゲエ用語です。
レゲエのバックビートに合わせて膝のクッションを使って踊ることを指します。
韻を踏んでいる箇所
この曲では以下の3か所で韻を踏んでいます。
翻訳する上で苦労した箇所
歌ってることがハッキリしているので特に難しい箇所はありませんでした。
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