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英語&翻訳解説【Three Little Birds】


まず曲を理解する

ボブが生きていた頃には、それほど注目を集めていなかった曲です。

後続のOne Love同様、死後1984年にリリースされ、世界中で爆発的なセールスを記録したベストアルバムLegendに収められたのがきっかけとなって80年代中盤から人気が出てボブの代表曲として知られるようになったナンバーです。

説明不要ですね。

曲のテーマは励ましと希望。

主人公に歌いかける三羽の小鳥は全能の神さまの使いです。

鳥たちが伝えるメッセージは、自力でコントロールできない問題についてあれこれ心配しても仕方がない、すべてうまくいくと信じるんだ、そうすれば神さまが希望へ、解決へと導いてくれるというものです。

シンプルな歌詞を何度も繰り返して心をポジティブに保つことの大切さを伝えています。

気弱になったり、落ち込んだりした時に聴くとものすごく元気がもらえる再生のパワーに満ちた曲です。

英語表現と訳し方

Don’t worry about a thing
Worry about ~は「~について心配する」です。

A thingはanything(何も)です。

「何も心配しなくていいよ」という定番のフレーズです。

「心配ない」という意味でジャマイカではNo problemもよく使います。

頼りにならない場合も(笑)

Take it easyも同じ状況で使える口語表現です。

そのものズバリのこんな曲で有名なフレーズです。

「気にするなよ」という意味です。

Every little thing
直訳すると「すべての小さなこと」です。

そんなのは「些細なこと」、「細かいこと」だと言いたい時に使うフレーズです。

Little thingsもよく耳にする言葉です。

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It's the little things in life that count(人生で大事なのは小さなことなんだ)という風に使います。

反対語はbig thingsです。

Big things have small beginningsと言えば、「大きな事は小さな事から始まる」という意味です。

Singing
直訳すると「歌っている」です。

歌っているのは主人公ではなく、他の人間でもありません。

玄関先にやってきた三羽の小鳥です。

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歌詞の流れに沿った状況説明となるように「歌が聞こえる」と訳しました。

Rise up
「起き上がる」です。

寝そべった状態から立つことを指します。

通常は「朝起きる」という意味で使われます。

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イギリス英語です。

北米ではget up と言うのが一般的です。

Pitch by my doorstep
目的語をとらない動詞pitchには「投げる」、「傾く」、「縦に揺れる」などの意味があります。

ここでは「テントを張る」という意味です。

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自然災害などの危険を避けるため、テントは毎回ほぼ同じ安全な場所に設営するのが基本です。

なので「定位置」という言葉を足して訳しました。

Doorstepは玄関を出たところにある小さな階段のことです。

これです

通常「玄関先」と訳します。

Saying
前述のsingingと同じ使い方です。

言葉を発しているのは三羽の小鳥です。

すぐ後ろのThis is my message to youという「さえずり」とつながるように「歌はこうさ」と意訳しました。

Message
そのままカタカナで日本語になっていますが、いろんな意味を含む言葉です。

文脈によって「伝言」だったり、「通知書」だったり、「意図」だったり、「神のお告げ」だったりします。

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ここでは天からのメッセージなのでそのまま「メッセージ」と訳しました。

ちなみに「メッセージを送る」という場合は、send a message、あるいはcommunicate a messageと言います。

Messengerと言えば、メッセージを伝える人のことです。

通常「使者」と訳します。

韻を踏んでいる箇所

特に韻を踏んでいる箇所はありません。

翻訳する上で難しかった点

それほど難しい箇所はなかったです。

 

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