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カッコよくなりたいから!


ウチはどんな人に「カッコよさ」を感じるのかと考えてみた。


ハッキリと意見をいうようなカッコよさもあれば、寡黙にコツコツと仕事をするようなカッコよさもある。外見的なカッコよさだってあるし、美学と言われるような精神的なものもある。


一口に「カッコよさ」といっても、その中身はかなり多様だ。


その時々で、自分の中の「カッコよさ」は変わってくる。十代の頃は、外見的なことばかりに気を取られてしまっていたけど、歳を重ねるごとに、仕事に向き合う姿勢について気になるようになった、とか。


ウチも当然のように変化してきた。幼い頃は、どうしても純粋思考になりがちで、汚れのなさに惹かれる部分もたしかにあった。それが大人になってくると、経験豊かな余裕のある人にシビれるようになった。


では、今のウチはどうか。


今は「話を聴く人」にカッコよさを感じてしまう。


仕事でもプライベートでも。話を聴く人には色気を感じるようになった。これは面白いことに年齢を問わない。子どもでも、話を聴く子もいれば、そうでない子もいる。大人もおんなじだ。


「聴く人」は、みんな、かっこいい。


そして、最近は「聴く」ことがいかに難しいのかを実感している。なぜなら、相手の話を聞いているうちに、自分の体内の声がどんどん膨れ上がり、いつしか口から漏れ出てしまうからだ。こいつを制御するのがむずかしい。


周りを見ていても、「聴く」ことができる人は少ない。子どもでも「聴く」ことができる子もいるのにね。本当に不思議だ。


これは一体、なんの差なんだろうか。


答えは分からない。でも、少なくともウチは今、「聴く人」にカッコよさを感じている。聴く人は、たぶん、考える人だ。聴いて、相手の言葉を理解しようと努める。考えるのだ。それは、ある種の「優しさ」とも言えるかもしれないね。


優しさにカッコよさを感じるようになったなんて、ウチの中に流れる歳月に驚いてしまう。


ウチも、カッコよくなりたい。


がんばろ!

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