【30分エッセイ】 正当性の主張には意味がない。


すごく反省してる。
あたし、自分の正当性を主張してしまった。

仕事前に先輩と普通の雑談をしていたんです。他愛のない会話。
その中で、あたしが、ふと「早く感染対策の生活から元に戻ってほしいですよねえ・・・、気を使わないで、普通に友達と会いたいです」って言ったんです。いたって普通に。なんにも考えずに、ポロッと。

すると、先輩のこめかみがピクリと動き「俺は今の生活の方が、ラクだなあ」と呟きました。続けて「人間関係の煩わしさも少なくなったし」と目元に苦味のあるシワを浮かべながら言いました。


あたし、なにかが間違っていると思ってしまったんです。


だから、「でも、その煩わしさがなくなったら、友達とか含めて、周りに人がいなくなっちゃうじゃないですか?」と突っ込んでしまったんです。

これが、本当に後悔というか。
まさに《自分の正当性の主張》だったなと、反省しています。

先輩は片側だけの頬を吊り上げながら「だって、俺、友達いないし」
一言。すぐさま、別の先輩が「やめろ、やめろ。その会話をするほど、お前、先輩としての株が下がるだけだから!」と笑いながら止めてくれ、その場は明るい感じで終わりました。


あたし、ドキッとしたんです。

あたしは間違っていない。
あたしが正しい。
先輩は間違っている。

そんな想いが無意識に顕れてしまったんだと思うんです。
その結果、先輩を傷つけてしまったかもしれないと、激しく後悔しました。


どうして「なるほど、そういう考えもあるのか!」と言えなかったんだろう。
本当に情けないというか、自分の小ささにショックを受けました。だって、どう思うかなんて、本人の自由なんだからさ。あたしがとやかく言うことじゃないよ。

ふむふむ、と聴く力があれば、
もっと新しい世界に行けた気がするのに。
反省、反省、反省です。

相手を受け入れなかったんですよね。
自分の正当性を主張してしまったことで・・・。

あたし、反射的に反応してしまったんです。これが、いけないところ。
なにも考えないで発言してしまった。あたしの発言によって、対立構造が生まれてしまったな、と・・・。

その場は、別の先輩の力もあって、丸く収まったんですよ!
あたしもケラケラ笑ってごまかしたし、その後の関係が荒れたわけでもありません。でも、自分の心の中には、ずっとモヤモヤがあって。自分の弱さや愚かさが出てしまったんだなと落ち込んでしまいました。

とほほ。
頭で考えていることと、実際に身体が反応してしまうことって、全然違う時があるよね。気をつけないと。気をつけないと。

自分の心に素直に従って、
本能のまま動くことは、
必ず対立を生むことに繋がってしまう。

それは暴力などの対立というわけではなくて、精神的なものかもしれない。
対立が悪いわけではないけど、なるべくなら、対立は避けたいと思ってしまう。お互いが認め合って、「自分は同情も共感もできないけど、理解はできる」という状態に持っていきたい。

考え込みすぎると、「そもそも会話しないことが、もっとも平和的なのでは?」と思ってしまうこともあるけど。それは、また、なんか違うんだよね。

ああ、今朝は昨日の後悔を文字化してみた。

書いて客観的になれた。
過ぎてしまったことは仕方ない。

正当性の主張って、意味がない。

それは相手を受け入れないことに繋がってしまうし、
もっと過激になると、相手を排除するようになってしまう。

本当に意味ないよ!
気をつけないと!

あ、これも、

《正当性の主張は意味がない》
という正当性の主張になってしまうのか!!!

ああああああああああ

うん、頑張る!!!


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