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ユニクロ恐るべし。
先日、久しぶりにユニクロに買い物にいった。
昔は、ユニクロといえばファストフードのようなイメージで、とにかく「安さ」がウリになっていたはずだが、今のユニクロはまるで違う。
スタイリッシュで、着心地が良くて、決して安いわけではない。長持ちもするし、ハイブランド商品と見分けもつかない。つまりは、最強ブランドとして、さらにその価値を上げている。
そんなユニクロで買い物をしていたときのこと。
ウチは速乾性のあるシャツやパンツを求め、店内を練り歩いていた。ハンガーがついたままのシャツを二点ほど持ち歩いていると、店員さんが「よろしければ、お使いください」と、買い物カゴを持ってきてくれた。
ウチはカゴのことを一切考えていなかった。頭の中は自分の買い物リストのことだけで、荷物が増えることに、なんら不便を感じていなかったのだ。
でも、その女性店員さんは、そんなウチの姿を見て違和感を抱いたのだろう。空気に割り込んでくるわけでもなく、自然とカゴを渡してくれた。
買い物をしていると「その服、可愛いですよねえ」と狂気的な笑顔を浮かべながら、まるで友達かのように接してくる店員さんがいるが、それとはワケが違かった。彼女からは、落とし物を拾ってくれるかのような、とっさに出てくる優しさを感じたのだ。
そのとき、ウチは彼女のネームプレートに目を落とし、「イソザキさん(仮名)、ありがとうございます」と声をかけた。彼女は、突然、名前を呼ばれたことに驚いたのか、少し大げさに手をブンブンと振りながら、「いえいえ、ごゆっくりどうぞ」と爽やかに去っていった。
その後、ウチは目当ての商品をカゴに詰め、バーコードを読み取らない近未来型のセルフレジで決済をして店を出た。
すると、店を出るときに、イソザキさんが遠くからコチラに向かってお辞儀してくれているのが見えたのだ!
「プロだ・・・」
そう思いながら、ウチは満面の笑みでお辞儀を返した。快適なショッピングライフに加えて、上品で礼儀正しい店員さんの対応。あらゆる意味で、ユニクロのクオリティの高さに驚いた。
ユニクロ、恐るべし。
また行こ。
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