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育休32日目 二人体制なら火の中水の底でも

先日、息子が急に嘔吐した。
明らかに顔色が悪く、学校へ行かせる場合ではない。


子どもに休まれると家族全員にとって負

かつて共働き状態だったときは、なるべく休ませないように無理にでも息子を保育所へねじ込んでいた。
休ませると、ルーティーンワークが一気に崩れ、その対応に追われるのが面倒だったから。

看護のため、仕事を休むのは夫婦どちらか一人だった。
でもその状況を作ること自体が面倒なのだ。

どちらが休む?
休んでる間の職場の代替どうする?
昼ご飯の準備してないからどうしよ?
晩ご飯の買い出しどうする?
ちょっとでも早く帰ってこれる?
明日の準備できていないから朝早く出勤してもいい?

こんなやりとりが、本当に面倒。
ぶっちゃけお互い気を遣うし、休んでなかった場合のことをどうしても考えちゃう。
仕方のないことだが、子どもに休まれると家族全員にとって負なのだ。

もし一人で対応するとなると…

でも二人体制の育休なら、問題なかった。
僕が息子の看病をしている間に、妻は娘の育児もできる。
病院へ息子を連れて行った時も、妻がいたから娘を外出させずに済んだ。
これがもし、一人ですべて対応するとなると、もう大変だ。

ダウンしている息子に薬を飲ませて、冷えピタを貼る。
その次は、泣いてきた娘にミルクを上げておむつを替える。
終了したかと思いきや、吐き気を催す息子を介抱。
間一髪、間に合った。
と、思ったら今度は娘がミルクを吐いていた。
ミルクだけでなく、オムツから野郎がコンニチハ。
あぁ、ギリアウトだ。
ギャザーのキャパを越えている。
そしてこんな時に限って、突如やってくる宅配便。
しかも私の荷物じゃねーし。
洗濯を回さなきゃ。
もう予洗いしなくてもいいや。
気づけば空腹であることを忘れていた。
ふとスマホを見れば、無意味な通知がたくさん届いている。
SNSを開けば、キラキラした同級生たち。
畜生。
疲れ果てて、こっちもダウンしてしまいそう…。

こんなかんじだろうか。
完全なキャパオーバーになる。
旦那も仕事に行ってる場合ではなくなるぞ。

二人体制なら火の中水の底でも大丈夫

そして息子はノロウイルスと診断され、点滴治療を受けたら劇的に回復した。
あれだけゲロゲロしていたのに、もうピンピンしている。
子どもの回復力は、驚愕だ。
幸い、大事には至らなかったので、処方箋をもらいこのまま帰宅できた。
帰宅すれば、妻が僕の昼食を準備してくれていた。
有難かった。
労ってくれているような気がした。

育休の二人体制は、子育てにおいて最強だ。
子どもの世話だけではなく、大人を世話する余裕すらある。
かつて昭和時代の子育ては、おばあちゃんがその役割を担ってくれていた。
おばあちゃん子という言葉もその所以だろう。

しかし現代は、多くの世帯が核家族。
父親が働きに出かけ、母親が育児休暇を取得するという状態が大半。
子育てするのに、大人一人じゃ心もとない。
地域の手も借りたいが、希薄化と分断化が進んだ地域じゃ、こちらも頼りない。
だからこそ、ママからのパパ育休ニーズは高い。

多くのパパよ。
ぜひ育休を取ろう!
その勇気は、愛する妻を救う。

あとがき

翌日、息子が全快する一方で、私の体調は急降下した。
腹痛と39度の発熱。

感染したのか。
最初に息子が体調不良を訴えたとき、嘔吐物を素手でキャッチしたことを、たった今思い出した。
お陰で、無印良品のインディゴブルーのソファは無事だった。

カバー洗うのめっちゃ面倒くさいんです。

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