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摂食障害を克服して母になったものです。 今はぼちぼち生きてます。 家庭内暴力、拒食、…

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摂食障害を克服して母になったものです。 今はぼちぼち生きてます。 家庭内暴力、拒食、過食、過食嘔吐、鬱、醜形障害…。 同じような悩みを持つ人たちに 心を込めて綴ります。 好きなことは料理とお酒と映画。

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はじめまして。20年苦しんだ摂食障害について綴ります。【摂食障害のお話】 #0

みなさん、摂食障害をご存知ですか? 有病率は約9割と圧倒的に女性が多く、ダイエットなどをきっかけに発症する方が多いです。 ただ、これは症状として現れているだけで 原因は複雑で多岐にわたるため、治すのも難しい病です。 そして驚くのは罹患者の多いこと。 特別な病気ではないと考えられます。 実際、私が発症した頃は中学生でしたし、 この恐ろしい病気のことは知りませんでした。 それは先の見えない長い長い、暗いトンネルでした。 拒食から始まり、過食、過食嘔吐。 アルコール依存

    • アルコール依存について ➊ #12【摂食障害のお話】

      14歳で拒食症になりました。 この先20年も苦しむことになるなんて 思いもしませんでした。 ※あくまで私の経験に基づいたエッセイです。 なるべく多くの人に読んでもらえるような文章を心がけていますが、もし読んでいて辛くなったりするようでしたらその時は無理なさらずにお願いします。 お酒が好きになる お酒を飲むことができるようになると 食べ物よりお酒をよく摂取しました。 空腹感を満たすようにアルコールを飲みました。 食べ物でお腹を満たすより気分がいい。 気が大きくなるの

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      • 終わらない食べ吐き生活【摂食障害のお話】#11

        14歳で拒食症になりました。 この先20年も苦しむことになるなんて 思いもしませんでした。 ※あくまで私の経験に基づいたエッセイです。 なるべく多くの人に読んでもらえるような文章を心がけていますが、もし読んでいて辛くなったりするようでしたらその時は無理なさらずにお願いします。 なかなか更新できずにいたので 少しお久しぶりになります。 食べ吐きをしながら、なんとか高校を卒業し 進学、就職もしましたが、食生活は変わらずでした。 3度の食事は極端な食事制限をしてしまいます

        • 歪んだ恋愛遍歴 #10【摂食障害のお話】

          たった14歳だった。 摂食障害を患って 食べられなくなって 痩せ細って ある日、食べたら止まらなくなるというのが 過食の始まり。 自分の意志とは反して 貪るように食べあさる日々。 お腹が苦しかろうが 食べ過ぎて背中が痛くなろうが 自分の意思では止めることができない。 憎き病。 高校生になって吐くことを覚えて 過食はエスカレートしていきました。 食べたり吐いたり 食べ過ぎた後は 極端に食事を抜いたり そんなことに1日の大半を費やし 学校もあまり行かなくなった

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        • 【摂食障害克服記】長いトンネルのお話
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          吐くことを覚えてしまった #9 【摂食障害のお話】

          吐くことを覚えたのはいつだろう。 高校生の頃だ。 学校帰りの図書館で、摂食障害の本を見つけた。 見てはいけないような気がして でも気になるので恐る恐る手に取ったのを覚えている。 誰にも見られないよう こっこりとその場でページをめくる。 ダイエットをきっかけに 食欲が抑えきれなくなった人の体験談などだ。 まるで私のことだった。 食欲のコントロールができなくなる人が 自分以外にもいることを知った。 それが病気だと知って 少しだけ安心した。 だが、それと引き換えに

          吐くことを覚えてしまった #9 【摂食障害のお話】

          "育てにくい子" を育てていた私

          #思い込みが変わったこと この子はちょっと他の子と違うんじゃないか。 その強く思ったのは3歳頃だったろうか。 そう不安に思うようになったのは1歳の頃。 それより前は、小さな赤ちゃんだ。 こんなものだろうと思っていた。 泣き喚く我が子を見たママ友に うちの子はこんな風に泣いたことがない。 なにかストレスが溜まってるんじゃない?と言われたことがある。 その時は心ない言葉に多少傷つくというか ちょっと嫌なことを言う人だなぁと思ったくらいだった。 だけど、なんだか違う?

          "育てにくい子" を育てていた私

          止まらない食欲〜家畜なんかじゃない【摂食障害のお話】#8

          14歳で拒食になって、数ヶ月して過食期に入ったのですが、その頃の私はまだ病気だと知りませんでした。 14歳で初胃カメラ コントロールできない食欲で 毎日のように、胴回りがはち切れそうになっているというのに、この少女は摂食障害という病を知りません。 ですから、母親に病院に行った方がいいと言われて、行った病院は内科でした。 内科じゃないような気も薄々してたけれど、 どこに行っていいのかよくわかりませんでした。 なぜこの時、母親と一緒に病院へ行かなかったのか謎なんですが、

          止まらない食欲〜家畜なんかじゃない【摂食障害のお話】#8

          食べることを許す【摂食障害のお話】#5

          前回は拒食期は飢餓状態だというお話でした。 今では倫理的に難しい飢餓実験ですが 当時の実験では、長期間の半飢餓状態がうつ病、ヒステリー、および心気症の有意な増加を引き起こすという確認があります。 カロリーを制限することの恐ろしさが判明しました。 詳しくはこちら↓ 食べることを許せるようになったら 食べることを許せるまでの道のりは とても長く辛いものですが… 今日は、過食や代償行動をやめた結果、私の身に起きた嬉しい変化について書いていきますね。 嬉しい変化 極度の冷

          食べることを許す【摂食障害のお話】#5

          拒食から過食へ。この頃の私に伝えたいこと【摂食障害のお話】#7

          初めて過食をした日のことは 今でもよく覚えています。 似たような経験がある方も多いと思います。 ある日突然やってきますね。 恐ろしい蟻地獄の始まりでした。 抜け出したくても抜け出せない 食欲のコントロールを失ってしまい、 食に支配され、普通の生活を送ることが 大変難しい病です。 はじめて過食した日 たった14歳の頃のお話です。 私は、いつのまにか、拒食症の罠に ハマってしまっていました。 極端なダイエットで体重を失い、 妙な自分ルールに縛られて カロリーを抑えた食生

          拒食から過食へ。この頃の私に伝えたいこと【摂食障害のお話】#7

          体も心も悲鳴をあげる飢餓期【摂食障害のお話】 #6

          14歳で拒食症になりました。 この先20年も苦しむことになるなんて 思いもしませんでした。 拒食期。 だんだんと食べ物にこだわりが出て 食べる量が減っていき、それが快感になり 普通体型だった私は、ひと回り痩せて、芸能人のように細く可愛くなった気でいました。 詳しくはこちら。 今回は、拒食についてもう少し掘り下げた話をしますね。 拒食期というのは、身体に必要な栄養が届かず 飢餓状態にあります。 深刻、危険な状態であることに本人は気づかないことがよくあります。 飢餓がも

          体も心も悲鳴をあげる飢餓期【摂食障害のお話】 #6

          いいなり【摂食障害のお話】 #4

          摂食障害になる人の多くは 幼少期に受けた心の傷や寂しさを持っているといいます。 前回の話はこちら。 幼少期の傷② アダルトチルドレン そのような言葉は当時知りませんでしたから、気づくのは大人になってからです。 父親はアルコール依存症でした。 何もフラッフラに酔っ払ったり、手が震えるのが依存症ではありません。 飲んでるうちに、いつのまにかアルコールの量が増えていくのは良くある話で、そのうちに依存性と耐性が上がっていくので、気づいた時には自分の意思ではやめられません。

          いいなり【摂食障害のお話】 #4

          差別とか暴力とか 【摂食障害のお話】 #3

          14歳で拒食症になりました。 この先20年も苦しむことになるなんて 思いもしませんでした。 ※あくまで私の経験に基づいたエッセイです。 なるべく多くの人に読んでもらえるような文章を心がけていますが、もし読んでいて辛くなったりするようでしたらその時は無理なさらずにお願いします。 幼少期の傷 ① 摂食障害は、しばしば母親との関係が問題視されることが多いようです。 うちの場合は少し違ったかもしれません。 父親という人 この人を一言で表すと 類稀に見る短気な人間。 顔も怖い

          差別とか暴力とか 【摂食障害のお話】 #3

          拒食期の生活と痩せてしまった私に伝えたいこと【摂食障害のお話】#2

          14歳で拒食症になりました。 この先20年も苦しむことになるなんて 思いもしませんでした。 この頃の私 交友関係は広く浅く。 少し悪そうな子ともつるんでいたので、 時には怖い先輩に呼び出されたりすることもありましたし、親が呼び出されるようなこともありました。 ぐれていたつもりもないけれど ぐれかけてたのかもしれないし そう考えると、その割にはまっとうに育ったなと思ったりします。 まぁ、結局こんな病気になってしまって まっとうでも何でもないですね。 人生めちゃくちゃで

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          病気だと気づかなかった拒食のはじまり 【摂食障害のお話】#1

          14歳で拒食症になりました。 この先20年も苦しむことになるなんて 思いもしませんでした。 原因は心の中に この病は食べないとか食べ過ぎるとかいう 単純な問題ではありません。 心の傷や痛みが、摂食障害という症状として現れたということではないでしょうか。 とてもしっくり来ます。 ダイエットは単なるきっかけに過ぎません。 たとえば、鼻水が出るとか咳が出るとか熱が出るとか沢山あるけど、これは風邪の症状なんですね。 摂食障害の症状の根本の原因は 心の中にあります。 ※あ

          病気だと気づかなかった拒食のはじまり 【摂食障害のお話】#1