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幼児教育#6 こだわりの強い夫

これは育児に関するnoteだが、
今回は夫のことを書こうと思う。

私の夫は私よりも4歳年下で、
東大卒で外資系IT企業に勤務している。

身長は180cm、しかも顔が良い。
人当たりも良くて好青年風だ。

昔の言葉で言う、いわゆる「3高」だ。

ここまで書くと、スペックが高くて
素晴らしい自慢の夫のように聞こえる。

実際、夫を知人に紹介すると
「どこで知り合ったのか」と訊かれる。

これには言外に
「あなたのような美人でもない女性が
 どうやって彼と結婚できたのか」
というニュアンスが含まれている。

15年ぶりに会う高校時代の知人から
「イケメンと結婚する方法を教えて」と
お願いされたことすらある。

(ルッキズムによる差別が良くない
 という風潮はどこに行ったのだろうか?)

気になった人もいるだろうから先に
「イケメンと結婚する方法」について。

私が何か言える事があるとすれば、まず
「イケメンだからあなたを好き」という態度は
相手に失礼なので、取らない事。

そして他の人に接するのと
同じように話しかけること。

外見が良い人というのは
気の毒なことに、あまり人間扱いされない。

見た目ばかりが話題になってしまい
性格や内面について話す機会が少ない。

なので、とにかく中身のある会話をする。
これに尽きると思う。

私は確かに美人の友人が多いし
外見の良い男性と何人か付き合ってきた。

しかし、外見が良くない男性とも
長年付き合って楽しかったし、大好きだった。

外見って、大した問題じゃない。
好きになったらカッコよく見える。
その程度のことだと思う。

ちなみに同じ事が裕福な人にも言えると思う。

「お金持ちだからあなたを好き」なんていう
失礼な態度の女性と結婚する訳が無い。

そして第二に、出会い方が重要だ。

これは相手がイケメンであろうがなかろうが
結婚にたどり着きやすい条件だと思うが、

できるだけ職場か大学で出会うか
信頼できる知人の紹介で出会うこと。

(マッチングアプリだと、想像だが
 外見の釣り合いだけで決まる気がする)

つまり自分単体ではなく
「周囲の環境」をセットにして売り出す。

私は夫と知り合った時、職場の知人男性に
飲み会をセッティングしてもらった。

そういう出会いが無い、という人は
正直言って本気度が足りないと思う。

ただ待っていても出会いなど無い。
男性を紹介してくれる都合の良い人もいない。

「この女性に知人・友人を紹介したい」
「この女性に息子と結婚してほしい」

上司を含む職場の既婚男性に
そう思わせるのが、私の婚活だった。

なので、とにかく仕事を頑張った。
目立つ部署に異動願を出して異動した。

会社の役員の息子とお見合いをして、
社内の既婚男性に後輩を紹介してもらった。

とにかく「その場で輝く」が大事だ。

職場で輝いている人の魅力に
外見は、実はあまり関係ない。

アイドルユニットのセンターが
美人ではない事がよくあるのと同じだ。

職場で輝いて認められる事で
人として一種の「保証」「信頼」が得られる。

結婚するのは誰にとっても大きな決断だ。
自分一人の判断では、なかなか進めない。

職場で、仲間内で、評価が高い女性は
結婚して大丈夫だろう、と思える。

それが「周囲の環境」とセットで
自分を売り出す、という手法だ。

そうやって私が結婚した相手は、
多くの女性が羨むスペックの男性だった。

しかし、私はよく分かっていなかった。
スペックで結婚相手を選んではいけない事を。

まず、夫は面倒な人だった。

精神的に不安定で、うつ症状が度々出る。
特にマリッジブルーはひどかった。

嫉妬深いし、束縛も強め、陰鬱で
「メンヘラ彼女」みたいな人だった。

それから家事の要求が高かった。

特に料理が美味しくないと食べず、
コンビニに行ってご飯を買われたりする。

炊事・洗濯・掃除なにもかも女性がすべき、
しかも女性は多く稼ぐべき、と思っていた。

夫はこだわりが強かった。

コーヒーは豆から挽くし、
お米は炊き立てじゃないと食べない。
お店の惣菜も作り置き料理も認めない。

そんな人は勿論、モラハラ夫だった。

男尊女卑な発言が多いし
「東大以外は大学じゃない」という考えで
エリート主義で完璧主義だった。

しかも不妊症気味だった。

精子の元気がない人だった。
子供がなかなかできず不妊治療が必要だった。

共働きで子供を2人育てたかった私にとって、
夫は結婚相手として間違っていた。

夫のスペックが高かったので、私は
相性や内面などに目をつむったのだ。

(当時はそのことに気づかなかった)

結婚後、私は深く後悔したが、
それでも夫を愛していたので

仕事を辞めて不妊治療をして
死ぬ思いで出産した。

産前産後に色々な手術を受けて
私の健康は損なわれたし、10kg太った。

今は日々、料理の味付けの文句を言われたり
「一緒に歩くと恥ずかしい」と言われながら
40代で2歳児を育てる苦行をしている。

夫の顔が良くて背が高くて東大卒でも、
それが一体、何になるというのだろう?

顔なんか悪くても、家事を分担してくれて
妻に優しい言葉をかけてくれる夫の方が良い。

特に、夫が自分のこだわりを出した時は
もう何度も離婚を考えたものだ。

たとえば、我が家では氷を買う必要がある。

ドリンクに入れる氷は、お店で売っている
「かち割り氷」じゃないといけない。

パンはお店と種類が決まっていて、
しかも雨の日は湿気るから買ってはいけない。

毎日、ゴミ袋をチェックされる。
ゴミの分別と食べた物の確認だ。
お菓子を食べると嫌味を言ってくる。

夫はおしゃれなので、支度に時間がかかる。
お出かけの時は40分から90分かかる。

ちなみにトイレは一度入ると20分出ない。
外出先でも結婚前のデートでもそうだった。

カメラの画角にこだわりがあるので
撮影で友人夫婦と子供を待たせる事が多い。

夫の面倒なこだわりは枚挙にいとまが無い。
それでも離婚しないのはなぜか?

第一に、子供がいるから。

第二に、育児で忙しいから。
離婚を考えるのは後回しになっている。

ただし、いつか離婚するかもしれないので
対策本として、この本を購入した。

第三に、複数の手術をしてから
私自身があまりイライラしなくなったからだ。

手術や入院というのは、人を達観させる。
所詮、自分の痛みは自分にしか分からない。

それと同じで、他人は他人なのだ。
他人を変えることはできない。
イライラしても無駄だ。

ハイスペックの夫がいても、これが現実だ。

今日は夫について思うことが溜まってきて、
冷静になるため記事にした。

この記事が、これから結婚する女性に
参考になれば良いと思う。

結婚自体は素晴らしいので、
相手を間違えないことを重視してほしい。

二人きりだと乗り越えられる厄介ごとも
子供ができてからは悲惨なことになる。

・美人じゃなくてもイケメンと結婚できる
・結婚相手を外見で選ぶのは間違い
・こだわりの強い人と生活するのはキツい
・結婚相手は付き合いやすさで選ぼう

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