連載日本史218 第一次世界大戦(2)
第一次世界大戦中の1917年、ロシアで革命が起こり、世界初の社会主義政権であるソビエト政府が成立した。レーニン率いる新政権は無賠償・無併合・民族自決の原則を掲げ、翌年にはドイツ・オーストリアとブレスト=リトフスク条約を結んで戦線から離脱した。社会主義を危険視する日・米・英・仏は、チェコスロバキア兵の救援を名目にシベリアへ共同出兵した。
大戦は日本に思わぬ好景気をもたらした。 交戦中の欧州諸国がアジア市場から手を引いたことで、日本の綿織物などの輸出が急増した上に、世界的な船舶